二つの世界が交錯していく和風ファンタジー!

不幸な事故にあい、幽世に迷いこんだ主人公平良くん。
そこは人ならざる者たちが闊歩する世界で──。

幽世、現世ものといえば、どちらかの世界が中心になっていく物語が多い印象なのですが、この作品はどちらも重要な意味を持っています。
例えば、主人公の平良くん。
不幸体質なのにとても明るいので、序盤は不運に見舞われてもコミカルな印象だったのですが、現世での生活が描かれたお話を読むと「ああ、それはそうなるよなあ」と胸が痛くなります。
その笑顔の裏側が分かるのです。
他にもたくさんあるのですが、それはぜひ物語で。
幽世でのわくわくはらはら和風ファンタジー要素と現世での切なくも悲しい因果や過去の話。
空気が切り替わりながらも見事に集約してゆきます。
和風ファンタジーの中に様々な要素が内包されていて、飽きません。

物語はおそらく佳境!謎が徐々に明らかに。
ぜひご一読ください。おすすめです!

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