決してスマートではない。どちらかと言えば土に塗れ、喘ぎながら空を仰ぐ。そんな物語。幸福とは何だろう?幸福の箱。その中身に人が求めるものはきっと千差万別だ。お金でも、宝石でも、薬でも何でも良い。求めた結果、失望の底に叩き落されたとして、次にどのような行動を採るかの選択肢は、常にあなたに委ねられている。聴こえるのは、愛しき愚か者たちの讃歌である。
幸福というものについてある種哲学的に考えさせられる、そして作者のハヤシ様も深く考えるという実に興味深い小説ですが、それでいて説教臭くなく「物語」としてもとても趣深いものになっています。僕自身もこの作品を読んでいる時、考えさせられると同時にこの中の物語に大きな満足感を味わえました。今までにあまり無かった小説なのかなという風にも思うので、このレビューを見てくれた方もぜひ一度読んでみてください。
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