「平成元年」を含む小説

横浜に住む滑り止め私大に通う俺、伊藤正樹が大学２年、妹・伊藤由美が高校２年の平成元年の夏、突如として父親が金沢へ転勤することになった。 俺は１人暮らししか選択肢はなかったが、妹・…

ごくありふれた賢治と智子の夫婦は、子供はいないものの仲睦まじく暮らしていた。 ところがある日、豪雨で避難中に事故に遭ってしまう。死を覚悟するも、目が覚めるとそこは三十五年前の平成…

大学生の頃よく通った秋葉原のラーメン屋「いずも亭」。 閉店して三十年の時が過ぎた今でも、あの味は忘れられない。 ゲーム制作会社に勤める五十代の男が、何故か平成元年にタイムスリップ…

　平成元年生まれで14歳の、自他共に認める厨二病全盛期のクソガキ「七星結月（ななせゆづき）」は、退屈で平凡で、何もイベントが起こらないこの世界にウンザリしていた。 　ある日、七…

平成元年からを舞台に　単身赴任となった亮の話

この国の史学だけなぜか1945年から「現代」としてますが1991年までが近代工業社会、1992年から情報社会で現代ですよ。つまり1945～1991年というのは後期近代社会であって…

時は平成元年。フリーランスのカメラマン中野飛駒は地元の写真館の仕事もやっている。 神社の参道沿いにある写真館には、ときどき幽霊が出るのだとか。

僕らは、無意識に裏切り合っている。 2019年、平成が終わろうとしていた頃の日本。時代の大きなうねりのなかで、この時も人々は各々の勝手を生きていた。たとえ誰かの人生が恵まれてい…

北の大地で繰り広げられるフードバトル、なんて大袈裟なものじゃないが平成元年、北国の大学へ入学した俺は、大いに食った。いや、食わされた。おしゃれなバーだと言われて入ったアルバイト先…

1989年。高校生の僕は幼馴染みの泰子の気を引きたくて、ポケコンで占いプログラムを作るのに熱中していた……

令和より前の元号、平成元年（1989）に三人は生まれた。火を操る無類の強さを誇った魔王、水を操る無双の勇者。聖法と呼ばれる卓越した治癒の力を持った姫。地球のそれぞれ別の土地で二度…

　間違った論を展開して現実逃避をもくろむ男のお話。 　主人公は平成元年生まれ、このたび無職となった。何がいけなかったのか、ぐるぐると思い巡らす。内容を書き記すならばたったそれだけ…

平成元年、夏。 少年達は深夜になにを語り、どうして花火をするのだろうか。

バブル景気もたけなわの１９８９年、平成元年、クリスマス・イブの夜。 バブルから落ちこぼれた若きヘヴィメタ野郎・北森冬也は、金も恋人も帰る部屋も失い、雨上がりの上野公園をさまよって…

令和最初の夏。 平成元年生まれの主人公は祖母との会話の中で、自分との確執がありながらもそのすれ違いを埋めることがないまま亡くなった祖父の想いを知る。 湧き上がる祖父への興味。それ…

平成元年、入院中に友人から手塚治虫の死を知らされる。 スマホもインターネットも無いあの頃、神様の死はどう伝えられたのか。 当時の体験をそのまま書いたエッセイを、あの頃を知る人も知…

KAC6の応募作のつもりでしたが、またしても文字数オーバーしてしまいました。折角なので載せます。 17で家を出て以来東京で暮らすならず者の孝太郎は、ある日パチンコ屋の帰りにテレ…

平成元年・夏。 私は、体調不良で不思議な夢をみたり、体験をしたりしていた。