「平安ミステリー」を含む小説

大納言家に仕える木葉は、邸の娘である祥姫へと男君を手引きした濡れ衣を着せられた。 邸中の反感を買う中、大納言は祥姫を音羽山へ送り、出家させる意思を示す。 祥姫は条件つきで、それに…

口が悪い足癖が悪い性格が悪い！ 遺体処理係で民間陰陽師のうさんくさい美女お兄さんと狩人の少女が、死体が転がり疫病を恐れるディストピア平安京の不審死を検死で解決したりしなかったりす…

【2023年　賢いヒロインコンテスト中間選考突破作品】 所詮この世は盤上遊戯。 人は駒。 舞台は帝が治める陽ノ国（ひのくに）の宮中。 名は霞（かすみ）。 帝の第一妃、菖蒲（あ…

秦氏元・氏綱親子は、源頼親の依頼を受けて、清原致信を暗殺。しかし、清原致信は清少納言の兄だった。 秦親子は、意外な形で、清少納言に仇を取られてしまう。 ※史実をもとにしています…

平安の世に乱の兆しあり。都から遠く離れた坂東の地で謎の部族「八束小脛」を扇動して不穏な動きを見せる地方国主平忠常。その裏に垣間見えるのは七十年前に滅ぼされたはずの「魔王」平将門の…

時は平安初期。神泉苑で花見をしていた嵯峨天皇は、誰もいないのに揺れる鞦韆（ゆさはり）を見て疑問を抱いていた。 あやかしが見えるという文章生の青年、小野篁は高僧・空海の力を借りて、…

この小説の中盤で良く出てくる、重要な言葉で『卜』は、カタカナでは無い。 その言葉は、漢字で記した音読みで「ボク」と読む。そもそも、昔の中国ではカメの甲羅を火で炙…

　最初に説明しないといけない事がある――。 それは、この物語で出てくる『卜』は、漢字で記し、音読みでは「ボク」と読む。そもそも、昔の中国ではカメの甲羅を火で炙り、割れた亀裂の…

「出処進退窮まるとはこのことかよ……」 　平安京の貧乏貴族、橘の孝之は、単なる偶然によって出世するが、それは孝之を利用して切り捨てる為の陰謀だった。 　今上帝の妹であり、葦和の…

桐壺帝の御代。左大臣の嫡男として生まれ、恵まれた人生を謳歌する、若き日の頭中将こと藤原喬顕は、宴の松原で起こった猟奇殺人事件への関与を疑われる。自らの名誉の回復をかけて、調査に乗…

時は神々が遊ぶ平安の世――。 死後、天神となった菅原道真は、高位の女神の差し金で、人と鬼の間に生まれた「半鬼」の赤子を育てることに！ 泣けばすぐ鬼火を出す子に神力を与え、あやす日…

　時は平安。かの有名な藤原道長や清少納言、紫式部が活躍した時代。風雅な平安文化が花開く一方、都は激しい権力争いの渦中にあり、闇が巣食う街角には魑魅魍魎達が溢れていた… ――。 …

　殺戮オランウータン、そして平安時代。これしかないやろ。 　年に一度、若い娘を生け贄に欲するおぞましい猿神。日の本の秩序を守るために戦え、少将純直！　普通こういう話だと女装して…

探索ミステリー×三角関係×平安風ファンタジー。 四方を海に囲まれた小国の姫君の夕花姫は、屋敷からの脱走癖と拾い物癖がある変わり者。そのたびに護衛の暁に叱られている。今日も浜辺に…

暗殺されかけた幼馴染みの皇子〈朔〉を守るため、男と偽り武官になった少女〈瑠璃〉は、「女とばれたら武官はクビ」という父との約束を守るため、正体を必死で隠していた。 だが、なぜか瑠璃…

　転移したら西洋ファンタジーの異世界！？　……じゃなくて、 微妙な和風世界でした。これって日本の平安時代じゃない？ だって第四皇子って名乗っている人が目の前に居るし？ 　 　この…

いつもと同じ教室。だけど、何かが違う。 優月（ゆづき）は何か違和感を感じつつ、日々を過ごしていた。 彼女は塾の帰り道、美しい月を目にする。その瞬間、何かが自分を呼ぶ声を聞く。 …

現代からおよそ1000年も前…人々は皆、陰陽道や占いの結果をもとに生活していた… そして貴族文化が華咲いた都も例外ではなかった。そんな中、彗星の如く１人の天才占い師が現れた。その…

政敵と恋に破れ都落ちすることになった若い大貴族。女の好みだけがおかしい文武に優れた主人公が、赴任地に行く途中で、白羽の矢が立った家の娘がバケモノに喰われる運命と知る。力自慢、弓の…

「ずっと一緒にいよう。」 幼い頃に誓った右大臣家の姫君、月鈴と身分の低い霞。 それは結ばれてはいけない約束だった。 「お前はこの世界の火種だ。月鈴。」 命を狙われる月鈴…