概要
誰よりも強く結びついた姫君からの冷遇。少女達の傷と再生の物語、開幕
大納言家に仕える木葉は、邸の娘である祥姫へと男君を手引きした濡れ衣を着せられた。
邸中の反感を買う中、大納言は祥姫を音羽山へ送り、出家させる意思を示す。
祥姫は条件つきで、それに従うことにする。
その条件とは、木葉を自らの運命に同道させるということ。
貴人に翻弄される生き方に嫌気がさした木葉は、祥姫と大納言家から逃れて、もう一度生き直すことにした。
新たな地で出会う姫君。
同僚の女房達。
木葉を手助けしてくれる大納言家の家人、竹城。
祥姫の恋人であった男君とは。
祥姫が木葉に隠したかった事実とは。
*物語の舞台は平安時代ですが、時代感薄めです。
*この物語は、拙作『宰相の君は、姫君のお付き女房』のスピンオフ作品ですが、当該作品をお読みいただかなくても、楽しめる内容となっています
邸中の反感を買う中、大納言は祥姫を音羽山へ送り、出家させる意思を示す。
祥姫は条件つきで、それに従うことにする。
その条件とは、木葉を自らの運命に同道させるということ。
貴人に翻弄される生き方に嫌気がさした木葉は、祥姫と大納言家から逃れて、もう一度生き直すことにした。
新たな地で出会う姫君。
同僚の女房達。
木葉を手助けしてくれる大納言家の家人、竹城。
祥姫の恋人であった男君とは。
祥姫が木葉に隠したかった事実とは。
*物語の舞台は平安時代ですが、時代感薄めです。
*この物語は、拙作『宰相の君は、姫君のお付き女房』のスピンオフ作品ですが、当該作品をお読みいただかなくても、楽しめる内容となっています
あなたの応援、いつも励みになります!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!時代小説の形式をとった奥深い人間ドラマ
子供のころ氷室冴子の『ざ・ちぇんじ』にはまっていた自分にとって、この作品は当時の心躍る読書体験を思い出させてくれる印象的な一作でした。
時は平安時代。お仕えする姫君に男君を手引きしたという濡れ衣を着せられ、翻弄される幼い女房、木葉。そしてその主、祥姫。ふたりは乳母子と主君という関係であり、幼少時より誰よりも近しい存在として双子のように育ってきました。その関係が、いつしか歪んでいきます。
厳然たる上下関係と男性優位社会、それにコミュニケーションの基盤となる和歌に文など、いまでは物珍しくもある文化的背景が、若い女性たちの嫉妬心、将来への不安、自己の探求などいつの時代にあっても変わらぬ問題と融…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ご主人は、人に濡れぎぬを着せる姫。お付き女房の密かな反逆、はじまる。
『宰相の君は、姫君のお付き女房』のスピンオフ作品。
男が女のもとへかよって、秘め事をするのが普通、の平安時代。
それでも、いけない恋、禁断の愛、というのはあります。
主人である高貴な身分の姫ぎみが、その、いけない恋、をしてしまった。
しかもそのことで、お付き女房の木葉(このは)は、相手の男ぎみを手引きしたと、濡れ衣をきせられてしまうのです。
親友のような関係だった姫ぎみによって、罠にはめられてしまった木葉(このは)。
そのうえ、なおも姫ぎみは、木葉(このは)=外記を、罪の道連れにしようとします。
こんな仕打ちをされた木葉(このは)=外記の、密かな反逆が始まります。
彼…続きを読む