「在原業平」を含む小説

「ロックバンドのボーカル募集。ただし、オーディションあり」――その張り紙を目にした、髑髏の小野小町。ゆったりまったりとした平安歌人が魅せた、オーディションでの魂の叫びとは――？

歌人・在原業平の末裔である在原元貞（ありわらのもとさだ）は、長く赤貧洗うがごとき暮らしを続けている貧乏貴族であった。 両親を亡くし職も失い、さらには下世話で無遠慮な近所の眸に耐え…

　ときは平安時代。 　古今和歌集にて『六歌仙』と称された短歌の名人がいる。僧正遍照、在原業平、文屋康秀、喜撰、大友黒主、小野小町の六人。彼らは和歌集を作った男、紀貫之に呼ばれて…

古今和歌集（１）で取り上げなかった和歌を取り上げます。

短歌・俳句コンテスト用です。 かの百人一首は、たった三十一文字で想いを綴った至高の創作。 多くは恋愛を歌った百人一首と意味は違いますが、言葉の繋がりは歌人らの作品に対する尊敬と…

「伊勢物語」の「ゆく蛍」、「伊勢集冒頭の物語部分（通称「伊勢日記」）」をもとにしました。 みわの山いかに待ち見む年ふとも たづぬる人もあらじと思へば　伊勢（古今780） ゆく蛍…

世阿弥の傑作能『井筒』と古典落語『千早振る』を下敷きにしたコント風の寸劇書いてみました！！ 　修学旅行中に奈良公園を散策していたヤンキー風高校生『紀伊（きい）』くんと落語研究会…

第一話は、業平の血統と政治状況を説明する前史で、第二話から、在原業平の物語が始まります。 平安時代初期。宮中では天皇の外戚になるために藤原北家nによる権謀術策がくりかえされてい…

伊勢物語第二段から第六段までで語られる在原業平と藤原高子の恋愛譚を翻案小説として書いたもの。

平安貴族といえば、この六人。僧正遍昭 ・在原業平 ・文屋康秀 ・喜撰法師 ・小野小町 ・大伴黒主 たちの物語。貴族のための政治から、庶民のための政治へと変えようと闘った六人の平安…

その男、在原業平（ありわらのなりひら）は、朝廷からの特命を受け、武蔵の国へと赴く。 そこには、都で今も語り草となっている女の噂があった。 古典「伊勢物語」のエピソードに取材した、…

日本最初の勅撰和歌集「古今和歌集」は、成立以降、日本文学における基本をなすものとして、枕草子、源氏物語他、多大な影響を与え続けて来た。 その古今和歌集の中から、様々な歌を選び、味…

── 登場人物 ── 帝　この国を司る主。内裏に住まう。 朱衛府　六衛府に並ぶ公的武装組織。本拠は京の朱雀門地下・朱衛殿。身分問わず東西より異能者が集う。故にその存在は都人に…

この作品は古典『伊勢物語』の現代語訳ではありません。 歌物語である「古典『伊勢物語』」を離れ、史実を織り交ぜながら 歴史上の人物としての在原業平を描く作品です。 在原業平は『古今…

旅好きの僧『慈雲』は、初瀬への旅の途中、古びた寺に立ち寄る。その寺こそは、かつて在原業平と紀有常の娘が暮らしていた旧跡。 やがて夫婦の後生を弔う慈雲の前に、一人の女が現れる。苔む…

百人一首の一つ「ちはやふる神世も聞かずたつた河から紅に水くくるとは」[在原業平]の歌の二次創作です。 [注意] 歌物語です。 作者は歌の意味も何も知らずに自分自身の想像だけで書…

　3月で、先生が居なくなる。それを知った「私」は、先生に想いを伝えようと、手紙を書いて……。

元ネタは、 今昔物語集巻三十第一話「平定文仮借本院侍従語」 宇治拾遺物語巻第三ノ一八「平貞文本院侍従等の事」 女好きに関しては在原業平と肩を並べる平安好色貴族、平貞文のお馴染み…

古典　伊勢物語全１２５段を現代文に翻訳していきます。