古今和歌集から(2)
舞夢
第1話夏と秋と 行きかふ空の かよひぢは
みな月のつごもりの日よめる
みつね
夏と秋と 行きかふ空の かよひぢは かたへすずしき 風やふくらむ
(夏歌168)
過ぎゆく夏と、来る秋がすれ違う 空の通路は 片方だけに涼しい風が吹くのでしょうか。
※みな月のつごもりの日:陰暦の6月30日で、夏の終わりの日。
旧暦の7月1日は立秋なので、6月30日の夜中に夏と秋がすれ違うとされていた。
「夏と秋が夜に空ですれ違う」、だから「涼しい風は片方だけに吹く」は、奇抜な、どこか爽やかな発想。
暑い暑いと思っていたけれど、夜の空気や湿度が少し変わって来た。
この歌を知り、涼しさが増してくれれば、実にありがたい。
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