古今和歌集から(1)
舞夢
第1話秋きぬと 目にはさやかに 見えねども
秋立つ日詠める
藤原敏行
秋きぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ 驚かねぬる
(巻第四秋歌上169)
秋が来たと、見た限りでは、はっきりとわからないけれど、吹いて来る風の音から、はっとその訪れに気がついたのです。
知らない人がいないほど有名な、秋の訪れの歌。
確かに、特に暑い日が続き、目で見る様子もさして変わらない。
しかし、やはり季節は、少しずつ変わっている。
早朝の空気など、温度も下がり、乾燥し始めている。
その乾燥からか、風の音も、肌に触れる感じも、ひんやりとし始めている。
※藤原敏行:生年不明~延喜元年(901)。三十六歌仙の一人。能書家として有名。
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