「土蜘蛛」を含む小説

　日本の文献に残る、鬼という記録。 　鬼のイメージとしては、角が生えており、虎柄のパンツを履いている。そして強く、恐ろしい妖怪ということ。 　鬼を社会的に表現するならば、悪と…

我々が住む日本から遥か西に位置する欧州の国ギリシア。 今から三二〇〇年前。その地に強大な勢力を築き上げていたミュケナイ王国の姫イピゲネイアは、ある日いきなり父に呼び出される。 …

　ちょっと霊感があるだけ。とにかく日々平穏に暮らしたい天使（あまつか）優里、高校1年生。 　通称“死神”と呼ばれる冥界の役人、クロとともに、夏休みの京都を舞台にした、人間界と冥界…

陰陽師、安倍良晴はある日、師である安倍三月と共にとある妖を討伐するために夜の街を歩いていた。 その妖の名は『土蜘蛛』 古くから存在し、恐れられてきた伝説の妖。 遂に土蜘蛛と…

『現在進行形変化（げんざいしんこうけいへんげ）』 現代社会に適応する妖怪たちを詠みました。 第２回カクヨム短歌・俳句コンテスト【短歌】ニ十首連作部門応募作品 ☆キャスト☆ 傘化…

平安時代後期。人里を追われ、山の岩屋へと逃れた女から生まれた金太。金太は、生まれつき赤い肌と金色の髪を持つ異常児だった。その異様さから里の村人より陰湿ないじめを受け、ゆがんでゆく…

騎美都桃（きびつもも）は十六歳の誕生日に、大伯母からお伽界（おとぎかい）へ行って鬼退治をするように言われる。 いきなりそんな鬼退治なんていう格闘系のアトラクションに出ろと言われて…

うむ…朝廷も手を貸さぬとは余程の怪異と見受ける。そうだな、私が直接出向くこともできようが、実はすぐに解決できる良い方法がある。北の山に腕の立つ陰陽師がおるのだ。諱は知らぬが、私の…

　彼らは、人の世に紛れ、人を食らう。 　しかし、幼いお姫様は、食の好みがうるさいようで……

九州では、蜘蛛を「コブ」と呼ぶので、「夜コブ→よろこぶ」として夜の蜘蛛は縁起がよいのだとか。 この物語はフィクションです。女性首長の土蜘蛛の話はありますが、事件はありません。あ…

都で人の噂に登るその姫は、人並みの幸せを何故か願わず、その喜びはただ虫を愛でるばかり。一方、海を渡り日本に現れた巨大な妖・蛇神は、太宰府を津波で飲み込み、一路、都を目指し東へ………

明治の終わりから大正の初めまで牢で過ごした彫り師の男が、自分が背に大作を施した男を回想する話。 草森ゆきさんの死別ブロマンス企画に寄せます。 原稿以外してなかったのでリハビリに…

冬の竜の棲まう地は冬原地と呼ばれる、万年雪の重みで山脈の沈んだ広大な氷原である。氷原の下には鉱山がある。その坑道で、白毛の土蜘蛛が宝石鉱床を食い荒らしているのが見つかった。土蜘蛛…

【主要キャラクターの概要・設定】　　　　 バン （地搗 渢 / ちずき ばん）　吸血鬼　　　 源平合戦で首を落とされた若武者。首を落とした張本人が後悔し、蘇りの魔法をかけたが失敗…

如月六花は、中学からの帰り道、鬼に襲われそうになった。 その時、見知らぬ少年に助けられる。 次の日、その少年が六花のクラスに転校してきた。 彼の名前は卜部季武。 季武と親しくな…

能楽の演目『土蜘蛛』を勝手に考察してみた！ ちょっと、狂言風。

月明かりに照らされて降る通り雨「月時雨」がやんだ時、そこには異変が起きている ―― 人間の仕業であるはずがない！　探偵事務所『ハヤブサの目』が究明に乗り出すが…… 【 …

人狼兄弟が体調不良。どうやら満月が欠けているのが原因らしい・・・ 『欠けていない』満月を取り戻すため探偵事務所【ハヤブサの目】は動き出すが、なんだが隼人も悪戦苦闘。妖怪の仕業なの…

性懲りもなく、またも隼人が片思い。どうせフラれて泣くんだから、と渢が止めるが聞く耳持たず。しかも隼人は彼女から妖怪退治を引き受けちゃった。もちろん自分じゃ動かない。巻き込まれたい…

古代っぽい舞台の和風ファンタジー。 舞台は帝の支配する「瑞穂の国」。辺境には鬼や土蜘蛛、「怪《ケ》」といった妖魔が跋扈する世界である。 主人公のレプは「奴婢」として、武人として…