「土地 短編」を含む小説

　郊外の寂れた街に住んでいる主人公・誠は、地図を持って一人でここに来たという少女・結那に出会う。同じ土地を表しているのに、全く違う様子の観光案内の載ったその地図は、元々は結那の親…

かつて世界を滅ぼそうとした厄災の魔女は、勇者に討たれた。 だが、魔女には転生の魔法がある。 そうして力と記憶を全て引き継ぎ転生した先は、優しい王の愛娘、リミララ姫だった。 国は…

祭りの儀式で殺すために、他の土地から送られてきた子供を育てる風習がある東の果ての国。 その深い森の奥で、二人の少女が出会い別れる。 白神山地風の土地を舞台にした、縄文百合なファン…

【完結短編】 季節は秋。 主人公である中学3年の【前田龍之介(まえだりゅうのすけ)】は、京都から福岡の太宰府天満宮の地に修学旅行に来ていた。 自由時間に彼女の【清岡亜子(き…

　永島尚美は、ある加工食品工場に派遣社員として七年間勤めていた。単調な日々の業務や薄給の長時間労働に嫌気がさしていた彼女だったが、五十代という年齢が嫌でもそこに居座らせていた。ま…

人には見えないものが見えてしまう『隣人体質』の少年――秋月楸。 一ヵ月前、夏休みを迎える直前に秋月楸はこの田ノ上町へ転校してきた。 そこで出会ったのは、一風変わった少女――環。 …

魔法はあるけど、英語やプログラミングみたいなあったら便利な技能扱い、妖怪もいるけど、以前より弱々しく、正体不明の怪異ばかりが広まった現代日本。魔女や狩人、普通の人たちが豆だぬきや…

人も怪異も因果も執着も、どうしようもないものばかりが吹き溜まる土地、アカマル。 どうにもならない連中が金銭目当てに殴り合ったり与太ついたりそれなりになあなあで諸々をやり過ごしつつ…

女は母親を待っているという。

私のパパは、いわゆる転勤族だ ２年以上、１つの土地でとどまったことがない だけど、高校進学したら、ついていけなくなる それなのに、パパは「好きな高校に行きなさい」ばっかり …

古都貴嗣は気まぐれに行ったことの無い場所を散歩し、心が傾けば写真に収める、それを趣味としていた。今日も心向くまま初めての土地を訪れる。そしてそこで街に愛されるパン屋、ふんわり色堂…

旅行へ出かけることになった、心配性のねずみの話。 私自身がやりがちだった、旅行準備あるある。 一人旅が好きなのに、準備がとにかく不安で不安で病的なレベルで酷かったんですが、ふ…

エーテルの暴走により崩壊した世界。ゴミ漁りの日々を過ごす一匹狼のスカベンジャー、チヒロ。彼の生活は、貧しさのあまり立ち行かなくなりつつあった。ある日彼は、コロニーの掟に背いて禁じ…

「花屋敷」…地元に古くから伝わる都市伝説。山奥にある広大な土地を持つ廃屋敷。屋敷の周りには赤い花が咲き乱れている… かつての同級生達と「花屋敷」に行くことになってしまった主人公。…

　SARF×カクヨム 短編こわ～い話コンテスト 参加作品です。 　脚本型というのもありますが、それ以上に現実の土地とリンクさせるためにホラー要素はほぼありません。 　多分一番の…

日常の風景がお化け屋敷に変わる、avexの手がける音声アプリ「SARF×カクヨム 短編こわ～い話コンテスト」応募作第二弾です。 　最初は朗読型にしようと思ったのですが、やはりいく…

王道寄りの怪談

ところざわサクラタウンに遊びにきたあなたは、令和神社の前で不思議な声を聞く。声の主は祀られている神の使いのオオカミで、神の力を土地に馴染ませるために手伝って欲しいと言う。 ※「…

小学生の頃に父親が殺人の罪で捕まった過去を持つ僕。 過去と向き合うには遅すぎたと後悔した彼は、高校生になって波風の立たない平穏な生活を望んでいた。 母と二人で引っ越した、人の少…

おとぎ話で、だれもが聞いたことのあるだろう、何でも出てくる『打出の小槌』。 阪神地方の一角に、その名を冠した、ひっそりとして、すこしお洒落な町がある。 そんな地名に惹かれたのか、…