「バリウム」を含む小説

大学生の頃、「久しぶり」と見知らぬ人に話しかけてみるという遊びにハマっていた。人を愛する故に欠けていく、僕らの背中に名前を付ける物語。

「あら、あなたも永遠が欲しいのね！」 仮想19世紀後期のとある街に、特別な場所がある。 死体を綺麗にする技術士──エンバーマーの店主が営む花屋。 そこには、他の葬儀屋にはない特…

目覚めると記憶を失っていた青年、クロノスケ。彼が迷い込んだのは、異世界であって異世界ではない、霊妙な理が取り巻く不思議な世界だった。誰もが己の在り方を問われるその場所で、謎の情緒…

――恋は焦がれるものと聞く。それなら、私の心に広がる瑞々しい光は何なんだ。 花をこよなく愛する薫と、お姫様のように可憐なアリス。二人を取り巻く世界には、魔法を扱う者が存在する。…

これは夢？　それとも現実？　ハーバリウムをもとに織りなす、大学生の先輩女子と後輩男子の恋愛模様です。一話完結です。

異酒屋という新しいスタイルが入り込む余地があった。あくまでこちら側に軸足を置き、異世界で修行を積んだマスターが在留異世界人を雇用して異国情緒を提供する。店主は日本人であるだけに安…

大手の占い会社への就職の夢を絶たれた主人公は、 いかに占いが当てにならないかと証明するために占い師になる。 しかし、予想以上に人気になってしまって……！？ ↓前回の投稿↓ …

　駅伝大会五日前に足首を骨折した椿。今日は猫も杓子も浮き足立つ一二月二五日《クリスマス》。病室で一人過ごしていた椿のもとに、幼馴染の菜絆は今日も訪れた──。 「今日はね、椿ちゃ…

　双子である如月雪袮(きらさぎゆきね)と如月春袮(きらさぎはるね)は、同じ学校に通う高校二年生。姉の雪袮は物静か、妹の春袮は明るく、性格は真逆だが外見や趣味などは全く同じ。しかし…

現時点の医療技術では治療困難な病気を治すため、人々が宇宙船に乗り込み未来の地球へと旅立っている時代。 難病患者のマコトは、大人っぽい少女ニナと宇宙船の中の一室で共同生活をすること…

恋する少女は天使と出会う。「何でも願いが叶う魔法の神器」を渡される。うろたえる少女が叶えたい願いはただひとつ、「好きな人と付きあいたい」。想いは止まらない。純情な想いはスパークし…

父親がハーバリウムになりました。その経緯についてマイペース更新していきます。書けるときに書いた携帯のメモからコピーしていっています。 国語は苦手ですが全ての苦しんでる若者へ。今私…

月に行き、ここからいなくなってしまったあなたを巡る想い。 「月に行くあの人に渡したい純文学一遍」参加作品です。

2月に限定発売されるホワイトチョコレートを目前に、新プロジェクトのアイデア募集があった。 どうやら褒賞があるらしい。ここ、ホワイトニング室にもそのアイデア募集の案内が来ていた。 …

封花瓶。それは精霊を宿す神秘の魔法具。 自由気ままに振る舞う精霊は、輝く花にその身を宿した。 こうして人と精霊は繋がり語らうことができる。 そんな小さな精霊と人との物語。 …

　「押しかけ女房」のせいで実家を追われた俺は、やむを得ず再就職活動を始める。大学のOBたちの活躍によってなのか、東証1部上場の超名門機械会社の筆記試験に臨めることとなった。　その…