「実は知ってます 短編」を含む小説

手放した月への切符。それを手にした先輩は月面で死亡した。 死因は食中毒だった。 『私』は娘をあやしながらそれを知った。 Twitterでのワンライ企画（#文字書き版深夜の真剣文…

「本当の花を知っているかい？」 入院中のお祖父さんからジズはそんなことを聞きます。 地下都市で暮らすジズにとって花とはまがいものの人工植物の花だけだったのです。 本当の花を見たい…

普通なら叶わない願いを持つ大学生、紫は、無意識に願いを叶えてくれる存在を探していた。そこに突如現れた自称神様が願いを叶えさせてほしいと言ってきて……。 許されない願いに葛藤した先…

高校３年生の尾崎琴は父の正志の親戚が亡くなり、正志と母の和子が葬式に出かけてしまい、親戚で同じ歳の木村隼人と二人で留守番することになってしまう。 琴たちが留守番して…

　数十年前に太陽が昇ったきり落ちなくなってしまったとある世界。その太陽のほぼ真下にある、歯車の街ルエラニから始まる物語です。 　ルエラニの二番街に住むメルは、太陽が天井の真上にあ…

学校の帰り道とかにいる、ほら、あの小さな虫。 あれって何で頭の周りを飛ぶか知ってる？ あれはね、ノウミソクイクイって言うんだよ。 日常の中に潜む非日常ホラー風味短編小説。

　この作品はわたしの脳裏にある作中人物(今後発表する予定がある長編小説『砂の涙』の主人公)の名刺である。ストーリーは特になく、ただ彼のキャラクターが未来に何ものかを暗示している。…

私だけ除け者？ （綾さんと一子さんと佳奈さんのお話）

遠く、東の方で爆発が起きた。 僕は知っている。あの爆発がここをも巻き込んでしまうということを。

夏休み直前、賑わう教室に1人の転校生の少女がやってきた。 僕は偶然、その少女の秘密を知ってしまった。

冥王星にある衛星カロン。 最果ての観測基地で事故は発生した。 冥王星からの救助には8時間、地球から行けば30日かかる遠距離に残された要救助者。 酸素の残量はあと4時間。 宇…

ちいさなライラはひとりぐらし。でも、家庭用の人型ロボットがお世話をしてくれるから、だいじょうぶ。ロボットは毎日おやつをつくって、子守歌を歌ってくれる。幸せな毎日だった。あの日、ロ…

魔術の原理を知っているか． 混沌とした未知なる法則を掌握し我々人間の理路整然とした法則に収める方法を． そしてそれがどんなに危険で歪な挑発であるかを． ここに， 思いあがった魔…

【読者への挑戦状あり】 　この物語は「あなた」に語りかける心の舞台。三人の視点から織りなす邪の偽書。 　さあ、ここにひとつの死が転がっています。「彼」はこれからあなたに一つの問を…

クリスマスは、大切な人に贈り物をする日。天使が記録した、家族に愛されない少女と家族を求める猫が出会って、クリスマスに贈ったもの。

片想いの相手は、Aセクシャル(無性愛者)だった。 完全なる失恋だけど、 彼女が日々向けられる恋愛的思考のせいで泣いていると知った時、僕は決めた。 彼女に、嘘をつくと。 彼…

直情的な、独白を。 どうしようもない理不尽なんて、どこにでも転がっている。 それに流されるか受け流すか立ち向かうか、決めるのは私たち次第なんだ。 ※ここで投稿する初めての短編で…

　その広場の演台に立つことは死を意味していた。 　演台に立てばなにか告白しなければならない。内容はなんでもよいのだが、たったひとつルールがある。その場にいる誰も知らないことを話…

2年4組の担任を務める清水 菜月は放課後、4組の女子生徒である若杉 璃音から恋愛相談を受ける。その内容とは、同じ4組の男子生徒、桐山 純のことが好きでどうするべきかというものだ…

ほー、ほー、ほー、ほー サンタさんの笑い方知ってますか？ その笑い声が少し怖く聞こえるお話！ サンタクロースに拐われる 悪い子には炭をくれる 黒くて怖いサンタクロース！ …