概要
「私の母は誰よりも美しいのです」
その広場の演台に立つことは死を意味していた。
演台に立てばなにか告白しなければならない。内容はなんでもよいのだが、たったひとつルールがある。その場にいる誰も知らないことを話さなければならない。もしも、誰か知っている者がいれば、石を投げつけられる。広場に集まった者全員が石を投げ続ける。それは話者が死ぬまで続く。
もちろん誰も知らない話を語り続けることは不可能だ。いつかは話がつき、誰かと共通の話題を話すことになる。
一度演台に立ったら死ぬことは話者の義務であり、殺すことは集った者の義務となる。
それがこの広場のルールだ。
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本作品は主催者一田和樹氏による「告白死」の世界の参加作品です。
「告白死」一田和樹
https://matome.naver.jp/odai/21346