第11話 広場
「お話しした通り、私は母のために生きて参りました。母が死んだ今、仕事をする理由も淫らな行為をする理由もありません。こうして私は、皆さまの目の前に立っています」
喪服の女が話し終ると、次々と男たちが石を投げた。中には女と寝たことのある男も交じっていたらしい。彼の右手は緑色に腐敗していた。女は股から大量の出血をしたが、黒い服に隠れて誰も気付かなかった。女の肉体が崩壊していくたびに甘い香りを漂わせて男の欲情を誘う。しばらくすると女は原型を完全に失い、醜い緑色の肉塊に変わり果てた。
次の告白者が舞台に上ろうとしている。
告白死 母を思う 麻里 @Fmirror
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