会話文を廃し、みっちりと凝縮された文章で綴るある女の告白は、文句のつけようがないくらい破廉恥で破戒的で官能的でした。基本の『告白死』のスタイルに忠実ながらも、余人の想像を超えた歪んだ欲望がとめどなくあふれる素晴らしい作品となっています。