「短編 夜」を含む小説

夜の九時、絵本を読んでいたエリスは、もっと遅くまで起きていたかった。 　でも、十歳に眠気を耐える術はない。どうにかして起きていたいと思ったエリスは、おかあさんに頼むと「目が覚め…

初めてホラーを書いてみました。会話劇のような形式です。 怖いのが苦手な方は、ご注意ください。 ※直接的な表現ではありませんが、少しだけ残酷な描写もあるのでセルフレイティングをつけ…

入院中の僕にクラスで起きている不思議な出来事が知らされた。 朝礼で作文を読み上げる担当者の机の上に、誰かが花を届けているらしい。 夜は密室状態になるクラスの中に、いったい、誰が、…

僕の生まれ故郷の村には夜人(よるびと)という言い伝えがある。 夜になると現れるそれは、不吉とされ、夜間にカーテンを開けたり障子を開けることが禁じられていた。 その村で友人が不可解…

大正時代。 令嬢と書生。 子供と大人の狭間の年。 昼から夜へと変わる時間。 少女と少年はひとつの決め事に笑う。

ヒヨリ・・・中学２年の普通の女の子。何か起こらないかな、そう思いながらも、いつも通りを過ごすが、ある時裏アカウントでリョウに出会う。 リョウ・・・裏アカウントでヒヨリのつぶやきに…

第1回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト　「会話で生まれるドラマ」部門応募作品 　バーなんて入りづらい？　そんなことはありません。 　ここは要町の架空のバー。 　マスターと…

深夜、私はカレーを作るために車を走らせた。

「俺」は「誰か」に手を引かれ、灰色の景色の中を歩く。 夢か現か、過去か未来か、真か偽か。 どこから来て、どこに居て、どこへ行くのか。 果てまで辿り着いたなら、その答えが有るのだろ…

隼也は高校の同級生である凛音と婚約関係にあったが、凛音の家柄上、婚前交渉を一切禁止とされていた。そんな時隼也は大学生の時に、偶然知り合った年上の女性・美咲と一度限りの関係を持って…

　夏休み、両親が共働きのため祖父母の家に預けられた小学六年生の真央。 　 代わり映えのない日々を過ごしているたが、ある夜のこと、困っているあさがおの妖精に出会う。 ――マンネ…

小学生の陽介には、焼き菓子工房を営むおじいちゃんがいる。 おじいちゃんは、雪の夜だけ、不思議な夢を見る。 雪の降る夜、おじいちゃんの焼き菓子工房にひとりの男が訪ねてきた。

ある夏の夜、家を追い出された主人公は夜を明かすためのいつものコンビニへ向かう。 そこに現れたのは、何故か傷だらけでバイクにまたがる金髪の女性。 雨の軒先で、二人の夜はふけていく。

ゴミ箱頭の異形がゴミ回収をしている社会の話。 いっそ自分を捨ててしまおうと思い立った女子高生の話。 ――ゴミ下さい ――お願いしまーす さて、ゴミをゴミだと意味づけるのは何な…

ひゅうどろろ。 生ぬるい風が吹き抜ける江戸の町の一角。そこで毎夜、蝋燭を共に語り合う幽霊侍・若林琥太郎と櫟屋の看板娘・お藤──二人は密やかに和やかに話に花を咲かせる。怪談話、恋の…

もう売れることはないと諦めている――が、それでも漫才を続けるアラフォーの地下芸人。そんな彼らが偶然、夜の公園で見つけたものとはなにか。

気が付くと、僕は同級生の月花さんと夜の校庭にいた。 宙に浮かぶ体。思い出せない出来事。声に被さる謎のノイズ。 これは小さな離島で起こった、不思議な現象を巡る物語。 ※「５分で読…

大学生の「僕」はある夜、道路にうずくまる青い服の人影を見かけ…。

　眠れない夜、ぼくは海に出て流れ星を探す。落ちてきた星屑（ほしくず）を拾うのだ。 　突然声をかけてきた少女は、宇宙の星を巡（めぐ）る旅をしているそうだ。この惑星に（ほし）に降りて…