「＃どんでん返し ＃短編」を含む小説

電波を拝借して『ラジオ体操』なるテレビ番組を見た。 骨を芯に据えた棒きれのような身体はとても動きづらそうだが、天性を活用する道筋を見出す能力は、やはりどの生物にも備え付けられた…

本屋を営む最中、あることに気づいた。 コーヒー豆の減りがやけに早い。 重い腰に鞭打って、やっとのことで買い出しに出掛ける。 本だったら、もっと身体が軽いのに。 道端で人間に…

深夜に巡回していた俺たちは、挙動不審な少女を保護した。 彼女の持ち物は異常なものばかりだったが、彼女曰く「刺し違えても、殺人犯を捕まえたい」とのこと。 さらに話を聞くうちに、俺は…

転移装置におけるバグによって生み出された『真っ黒な本』。 それは転移装置使用時には一定の確率で起こり得るものだが、ある意味では人災とも呼べる。 だって本は持ち歩けるもの。 …

二人の幸せな笑顔を眺めながら、私もハンバーグを頂く。しっかりした肉質感と共に、今あるこの幸せを、じっくり噛み締めた。

人類社会における『客』と『カミサマ』は同一のものである。 しかし宗教を解さぬ今、カミサマは存在しうるだろうか。 客とは己の存在意義を擁護するための、極めて自己満足的な妄想にす…

新人の川辺は、本社勤務を一日目にして、犬派や猫派の上司から、今後の出世を作用する決断が求められる。川辺は、どう切り抜けるのか・・・超短編読み切り小説

人類文化学を専攻する友人から「『人類らしさ』はこの本屋を訪ねれば分かる」と過分な評価を貰った。 『人類らしさ』って何だろう。 ――これは、とある廃屋で本屋を営む「蠅ｨ鬟溘＞陌…

ある日小説家を目指すリンの元に【置き本屋】と名乗る男性が現れる。１年間、本と本棚を自宅に置かせて欲しいとの事で、１年後に開封して読んだ本だけ代金を請求する契約を結んでほしいとの事…

小学六年生の百目鬼冷夜《とどめきれいや》は、同い年の恐神霊花《おそがみれいか》に誘われて町の調査を口実に、同級生三人と担任の先生一人と霊花と自分を入れて合計六人で肝試しを行うこと…

移民が可能な惑星を探していた我々は旅の途中で、全く異なる技術で作られた宇宙船を見つけた。 中にいたのは、異形の宇宙人。しかし彼らは知能を有し、また、生態系も我々に近しいことが判明…

5000文字ぴったりの短編小説です。読みやすくするために前後編に分けています。 コメントやハート、星をいただけると嬉しいです！　 ＜あらすじ＞ アイドル好きだった優秀な弟が…

商店街で母を待つ少年の話。

どこから聞こえてきた、テンションが妙な音声放送。 それで語られるのは、某恋愛バラエティのような状況の恋バナ。 だけど、どうも様子がおかしく……?

広至時代の社会は、2つの技術によって再起不能なまでに完ぺきとなった。 「キューブ」と「若返りの薬」のことだ。、 当技術によって支配される完ぺきすぎる世界で、僕は「特別な日…

「妖精に恋心を盗まれた王子が婚約破棄をする」という夢を見たので、さらに話を膨らませて形にしてみました。 悪役令嬢もののお約束をベースに、すれ違い、純愛、友情、一途さ、健気さ、ちょ…

特撮番組のファンイベントに現れた女性は、主人公役の俳優に彼女の世界が危機に瀕していると訴えます。彼女の世界を救うには……。　 KAC20222に参加した「異端の妖女はコスプレって…

日本で始まった新しい政策、『いち自治体いち原発政策』によって、毎月の電気代が１０円になった。 喜ばしいのは束の間で、新しく導入した【超小型原発】がメルトダウンしてしまう。 その結…

「駅」と「幽霊」を主題に短編小説を書きました。展開の面白さを感じてもらえたら嬉しいです。