「クトゥルーです」を含む小説

壊れた巨大虎型マシン内部にある人類最後の街。孤独な違法探索者の少年・袴田零次が心の支えにしているのは、たった１人の親友・海藤マルヤだけ。 復讐に燃えるマルヤのため、零次は己が魂を…

ある朝、通学路に放置されていた猫の死体。 そこに残された穢れが、小学生のカンナを蝕んでいく。 これは本当にあった怖い話。

大学生・沼田恭司は、ラヴクラフト以外の人間によって歪められた今の「クトゥルー神話」を正し、自分たちを自由に動けるようにしろと「クトゥルー神話」中の邪神の一柱ナイアーラトテップに迫…

幼い頃、田んぼの真ん中でのたうち回っていた名状しがたい白い菌糸。 その光景が忘れられないまま、主人公は逃げるようにして都会へと飛び出した。 大切な弟をその故郷に残して。 恐怖から…

2020年、赤牟市。昭和の小説家にして数学者、洛本愛作に関心を持った大学生の魚沼銀河は、彼の旧居に下宿して日夜「研究」にのめり込む。それが終わりなき夢の始まりだとも知らずに—— …

ある日、身の回りが次々と消える怪現象に襲われるようになった堂本レナ。 奇妙に思った彼女は友人に相談するが、次の日にはその友人も消えてしまう。 しかも、その友人のことを周囲の人間は…

どうやったら私たちを家族と見てもらえるだろう。 両親から、周囲から、社会から。 七色に蠢く原形質の不定形な彼と、そんな彼を家に置いている私は、どうやって折り合いをつけよう。

　魔法と科学、どちらも溢れる地下都市にて。 　空も出口もない薄呆けたその町で、猛城セロは探偵をしていた。 　家族の仇。史上最強の剣士だった父をも殺した“天使”を倒すために。 　天…

クトゥルー神話連作短編。 創作論「神話製造器」の実践編です。

力士とは古来より神聖なる儀式を司った戦士階級であり、相撲が祓魔の武術であることは日本において公然の秘密である。～　クトゥルー神話ガイドブック“シータレットオブジャパソ”　より一部…

「毎夜夢の中に現れる少女『百合子』を探しに、私は故郷へ向かった」 　本作は、「因果変質領域」シリーズのプロローグというか、キャラクター紹介のようなお話です。 「因果変質領域」シ…

（注：ネタバレしています。） クトゥルー神話についての創作論です。

パンデミックのせいで大学は休校、バイトもサークルも吹っ飛んだ僕は太鼓の腕を見込まれ、同級生の鳴子に「神事」の手伝いを依頼された。冒涜的な笛の音と未知の言語の歌声の中で暗黒の使者と…

ウィスコンシン州、ホワイトウォーターで夏至に開催される音楽祭「コスモス・オブ・カオス」。出演者である叔母に誘われて当地を訪れたナイラ・マハーデーヴィー・エルウッドは、音楽祭におけ…

パンデミックの真っ最中、僕は太鼓の腕を見込まれ、同級生の鳴子に「神事」の手伝いを依頼された。冒涜的な笛の音と未知の言語の歌声の中で闇と光が人類を巡って相争う…… 時事ネタという…

蛹にもなれない、変態。

宇宙船がぼくの町に墜落した。

都市伝説。 それは古くから語り継がれ、そしていつの間にか移ろうもの。 どうして都市伝説が時代と共に消え、新たに生まれてくるのか知っているだろうか？　単なる時代の流れだけではない。…

どこに行こうか迷いつついきなりいまさらなクトゥルーぶっこんでみました、ホラーではないのであくまでも味付け要素のみです、クトゥルーというものは、などという大上段のつっこみは受け付け…

関東で暮らして20年になる私は、 引きこもりの兄に会いたくないという事情もあり 実家からすっかり足が遠のいていたのだが、 北海道新幹線の開業を機に、実に6年ぶりの帰省を思い立つ。…