文字蟲ドール
愛創造
文字蟲ドール
掘る。掘り進む。掘り続けても言の葉の意味は呑み込めない。その蠕動が向かう先は何処でも無く、貴様は一切を解けないのだろう。名状し難い。筆舌に尽くし難い。病的かつ冒涜的な禍々しい……それが美しく思えて仕方がなく、貴様は唯の蛆なのだ。蟲は土の中から這い出ずに、蝉の抜け殻を羨ましいと嗤うのだ。貼り付いた笑顔は誰も見ないと吐けたのだよ、愚か者め。莫迦で構わないのだ。構わずに放ってくれ、掘る、掘る、掘り尽くす――僕に何が証明出来るのか。未だ全冊読めず眩暈を覚えている僕が。存在の欠片を踏み付けて懺悔も成せない引っ付き蟲……此れは経験が足りない所為だ。貴様と叫ばれた欠点は確かに真実だろう。実の無い、失い、ナイ、有る演技が下手な程度の涎掛け――吐き出した溶解の無意味さが酷く臭った。殺されたのは僕の脳味噌で、君はきっと正解を惹き寄せた。
眩しさの輪郭はダオロスよりも気が触れそうで、僕は表現にシミ憑いた。文字蟲などと蔑まれるならば、如何か我々をドールと吐き棄て給え。
文字蟲ドール 愛創造 @souzou_Love31535
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