冒涜なる物語はすなわち、宝石箱のごとくに満ち溢れているが、語り手は嘘偽りの物語を嘘ではなく未知とせよと諭す。アザトースが世に満ちれば、我々(書き手)は死ぬことなく生き耐えることができよう。韻を踏むのがお得意な作者ならではの暗黒神話讃歌。ところどころに潜む神話の欠片ににんまりとしつつ、8月20日ばかりは書いて、掻いて描いて、そして酔いしれましょう。