「また逢いましょう」を含む小説

死者に会えるという噂の図書館を訪れた主人公。 一見すると小さな個人経営の、レトロな喫茶店といった風情だが、中は天を衝くほどの書棚と果てのない空間が広がっていた。 其処には全ての人…

　暗闇市の掟は二つ。 　一つ。一人につき、提灯一つ。それ以上灯りを大きくしてはいけない。明るくなってしまっては、暗闇市は暗闇市たり得ないから。 　一つ。売られている物を無闇に…

「アイラ、聞いて……」 　ナオミの声が静かに響いた。彼女の言葉は力なく、しかし彼女の意志ははっきりとしていた。 「あたしね、天国があるって信じてるの。そこには痛みも悲しみもな…

幸子は、アルバイトもない、彼氏もいない、そのうえお金もない美大生。 都会の猛暑を離れて、亡くなった母と旅行に行くはずだった北軽井沢のペンションに、母の絵を描きにやってきた。そこで…

古本屋は巡り逢いの場所である。 10年ぶりに訪れた古本屋。そこで彼は黒く塗りつぶされた日記帳を見つける。 興味本位で中を覗くと、◼️◼️◼️に対しての憎悪が隙間なく書かれていた…

君の残した小さなカケラを集めて 今すぐにでも、逢いにゆきたいんだ。

【KAC20248】お題【めがね】

※KAC20247用に書き下ろした、非公開作品のプロローグとなります。 ● 見たもの聞いたものを自分の中に留めておくことができる専門学校生、斉明寺るるは仮想AIサービス提供会…

ある日、目隠しされて集められ。 デスゲームに放り込まれた。 そんな人間数人のお話。 ※短編集の作品を加筆修正しました。

　あやかしを討伐して暮らす生業をしている少女、静麗は師匠泰然（タイラン）より命令を受ける。 　結界を張っていたはずの後宮で、女官が一人あやかしに殺された。たった一つ侵入する術があ…

KAC2024第6回「トリあえず」への参加作品です。 ある女の幽霊に出会った大学生の話。 ホラーですが怖い描写はありません。

三島智は38歳、独身の男性だった。そんな彼に、かつて想いを寄せていた人がいる。 その女性とは音信不通になってしまったのだが、 ある人物に、その女性と逢わせてやるといわれた。 智は…

俺の名前は水瀬智弘（みなせともひろ）。 生きる希望が持てない大学１年生。 何故生きる希望が持てないかっていえば...。 好きだった女の子を交通事故で失った事によるものだ。 高校を…

あいるには三分以内にやらなければならないことがあった それは胸に秘めたこの想いを伝えることだ！

　帝国で起こった皇太子暗殺事件と、国境で行われている王国軍の演習。緊張高まる情勢の中、少将は王国軍司令官に逢いに行く。 　現実の如何なるものとも関連はありません。フィクションで…

小学四年生の夏、千晴三葉（チセ ミヨウ）は祖母の家に預けられることとなる。 都会っ子の美葉には、自然ばかりの田舎は刺激が少なく、退屈で静か過ぎた。 そんな時、美葉の目に止まったの…

この物語の主人公は高校での虐めが原因で、その苦痛から開放されたい一心で自らの人生に幕を下ろした。 しかしどういうわけか死んでもなお再び下界に縛られてしまい、彼はただ一人寂しくこ…

星野美智留……生牡蠣で食中毒。轟寅次郎……三回の交通受難。尾美不時子……驚異の「大凶」抽選率。三人は宝くじの聖地、有楽町で巨万の富を築くことが出来るのか？

【平安王朝ファンタジー。完結まで執筆済み。毎日更新。カクヨムコン参戦します】 　後宮の寵妃に仕えるわらびは失せ物探しを得意とする少女。馴染みの皇族に依頼され、選ばれた者しか入れな…

※短編賞用に短くしたものです 日本情緒溢れる観光地、神織市には《逢わせの神様》の言い伝えがあります。 曰く、この町のどこかには《逢わせの神様》がやっているお店がある。 曰く、…