ひまわり畑でまた逢いましょう
倉野ユウ
プロローグ
小学4年生の夏。お母さんが入院した。
いきなり体調が悪くなり始めて、何かおかしいと病院に行ったら、どうやら思っていたより良くない病気にかかっていたらしかった。
お父さんはお母さんの世話と自分の世話で手一杯で、夏休みの間だけ、田舎のおばあちゃんの家で暮らすことになった。
立派な家が山ほど並び、ちょっと電車に乗ればビルが立ち並ぶ街中に出れた私の家の周りとは違って、おばあちゃんの家の周りは文字通りの山と、畑と、家しかない。
ショッピングモールにだって、バスに乗らないと行けないほどのド田舎だ。
おばあちゃんは好きだったけど、正直に言うとそんなところに行きたくない。
でも、お母さんもお父さんも大変なんだから、我慢して行かなくちゃいけない。
そうして、いつもと少し違う夏休みが始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます