「ほんとう」を含む小説

扉を開けるとそこは異様な世界だった。 薬品と花の混じった匂い。 できたての建築物の香りと、ちぐはぐで統一性のないこの空間が、これからの新しい生活と風変りな二人の関係性を示している…

自主企画「300文字の死」参加作品。臆病なあいつと置いていかれた僕の話です。彼らの仲は良かったようですが、恋愛にカテゴライズされるかは分かりません。

田町明は霊感など微塵もない高校生。夏休みもあと数日のある日、友人に誘われて嫌々ながらも肝試しに付き合うことになってしまう。到着した屋敷で出会ったのは......。 霊感ゼロの高校…

松倉ほのかは”とある挫折”により、自分は生きたい人生を生きられていないと感じるようになり、 そのこころの隙間を埋めるようにレズビアン風俗を頻繁に利用している。 営業職として働く…

婚約者だった第二王子が、隣国に婿入りすることになった。婚約を解消された令嬢には、その弟である第三王子との婚約が命じられる。 ざっくり書いたのでふんわり設定です。 ※小説家にな…

私は子供が好きで、猫の寝顔が好き ほんとうに満たされた気持ちになる。 大切なものを守る時 いつもの笑顔の私じゃないけど でも 仕方ない

「殺伐感情戦線」の「魚」参加作品です。 小さなころからずっと飼っている人魚のメリューのために、わざわざ引っ越して、大きな水槽を買った「わたし」。手塩にかけて育てたメリューは、ほ…

ゲームって選択肢の連続だよね。 選択肢って色々あって迷うよね。 適当では言い結果にならないし、慎重にしすぎてもダメ出し。 塩梅って難しい。 「ゲーム」からの単純連想発想。 他の…

中井のひい婆ちゃんは、いつも嘘か本当かわからない迷信を教えてくる。 そのほとんどはやっぱり嘘で、けれどたまに、ほんとうにたまに、本当がある。だから俺は検証する。 はたして、『雷の…

人は、愛を言い訳にして嘘をつく。 『あなたは人魚姫の娘だから、人をとりこにする美しい歌声と、ダンスを踊るすてきな足を持っているの』 愛していたから、そんな嘘で捨てられた子を慰めた…

暇人の徹は今日も謎に期待される。

異世界転移。 ワクワクしますよね。チートをもらって無双したり、知識チートで大成功したり。 魔法を使えるようになったり、トンデモ技を習得しちゃったり。 あるいは、美女美少女たちに…

「重イ月ノ世界」は、僕が意識して書いた、はじめての＜メルフェン＞です。 どのような物語なのか、あえてここでは言いますまい。 そんなに長くないし、わかりにくくもないお話です。 …

六年に及ぶ外惑星勢力と地球の戦争は終結し、徴兵されていた俺は地球に帰還した。 故郷の駅に俺を迎えに来たのは、幼馴染みのシュウ。 彼は言う。「お前が無事に帰ってきてくれて、ほんとう…

ちょうど1年が経ったので、私がこの１年を振り返るエッセイ。

　始めに断っておきたい、僕の想い人は非実在だ。 　つまりは夢の中の妄想の存在であり、彼女が一体何者なのか、僕のこの感情は客観的に論理的に世間的に見たら、本当に恋なのかどうかも分…

　サリカは〈凶王〉と呼ばれ、暴君とされる若き美貌の薔薇王メラドネスの婚約者。かれの治世のもと、薔薇王朝は退廃の時代を迎えていた。しかし、それはメラドネスの政治の問題ではない。ほん…

　ダニエラはだれからも愛されることなく育った。それは、彼女があまりに賢すぎ、「さかしら」で可愛げがないという理由であった。ダニエラは何とかその点を直そうとしたが、どうしても彼女は…