「あるいは男女」を含む小説

その男は、冒険者だった。 旅の中で行きついた歌酒場で、七人の男女に出会った。 もちろん、その七人と冒険者は初対面だった。 だが、不思議な暖かさを持つ彼らに心を許したのか、 冒険…

私が生きていることで、誰が得をするのだろうか。

高校生や中学生の(非)日常について描いた過去作品をまとめたオムニバスです。 2010年ごろの高校生たちなのでたまに文化が古い。ゆるしてください。 カクヨムに掲載したことがあるもの…

とある国の令嬢だった女の子の独白。 ──これは私が篠原　蝶子だったときの物語です。 誰にでも優しいあなたが好きだけど、その中でも私を特別に思ってほしい。そう思っていた、だけなので…

本当の悪人は、私の眼前に存在している。

　大学２年生の大山幸佑《おおやまこうすけ》は憧れのサークルの先輩、江越美空《えごしみそら》に片想い中。 　二人だけの謎のサークルで美空の破天荒な行動に振り回される毎日。 　ある日…

間違った欧米化が進む日本、欧州から一回り遅れている日本は、 むしろ、この先を見据え、大和撫子、サムライ男子を今すぐ養成すべし。 男女同権は当たり前ですが、実際は、男は二人、家…

俺は緒方霞（おがたかすみ）、女の子みたいな名前とよく言われることを除けば、どこにでもいる平凡な男子高校生。 クラスメイトで「金髪碧眼ハーフ」の前園凛(まえぞのりん)が日々俺にイ…

私でも分かることは、彼女のようには生きられないということだった。

彼女に対しては、女性的な魅力を求めているわけではない。

［第一部］ 　メンタルを病んだ新入社員の久世詩音は、約一ヶ月、クリニックの勧めで転地療養することに。紹介された場所は吉野山のとある“サナトリウム”だった。 　そこには、同じく心を…

孤独な私にとって、その訪問は良いものだった。

「あ～あ。言っちゃいましたね」 　告白の返事の一言目は、予想外の言葉であった。 　まるで英語禁止ゲームで英語を言ってしまった時のような軽いセリフだった。 　電話越しに彼女は続け…

酒場での男女の会話を描いた作品です。

私の知っている彼女と眼前の彼女は、どちらが本物なのだろうか。

　ぺーラ領主の令嬢に憧れを抱く、修道院育ちのミリターニャは１４歳の誕生日にぺーラ領領主に引き取られ、学校へ進学し、寮生活を始める。 　隣同士の部屋で知り合い、友達になったニーナが…

異世界ファンタジー風の世界（とはいいつつもこの話だと分かりづらい）にある とある国の国王である男と王妃となった彼女の話 恋愛小説の練習で書いてみた

何度でも裏切る相手とそれでも離れない私の、どちらが厄介だろうか。

他者が想像することができなかったとしても、私は分かっていた。

友達が一人もいない男子高校生の将志と、仲の良い友達に囲まれた優しい女子高生の萌音。生きる世界が全くの正反対な二人だが、ある日お互いの体が入れ替わってしまう。 萌音の友達に囲まれ、…