「〝術〟」を含む小説

昏睡状態の母親、気難しく多感な時期に身を置く姉、その姉が恋する叔父の複雑な感情、そして透け始める自身の手。遠い未来の、日本のどこかに住む十五歳の少年──禪（ゼン）は自身を取り巻く…

身内の造反によって解任されたアキトは、異世界から転生した魔法使いだった。魔法の知識を使った商品開発で世界を相手にする。若き魔法使いの会社経営は成功するも、欲に絡んだ連中のために日…

　某国の人々は自衛の術を知らず、それ故に飛び交う言葉の武力を恐れる日々。 　弾痕は無くとも流血し、裂傷を負わせず心臓を抉るーー様々な情意に潜む事を認識せず、今日もそれを無知のま…

　この世界に当たり前のように体現し、しかしほとんどの人間には視えない”霊”と呼ばれる存在。 　生前の怨みや未練、その強い念から生まれた霊がもたらす災厄に対処する術が呪術であり、…

日本列島の片隅の山中にひっそりと存在する呪術国家、大霊山。 異能が跋扈するその国を治める王が不審な死を遂げたことを契機に、血みどろの権力闘争が幕を開けた。 そんな乱世を、ただ一人…

『物体転移が得意な人材急募。寮完備』 ネットで見かけた募集広告をきっかけに、謎の組織『ゲートキーパーズ・アパート』で働く事となった祥太郎。 そこにはマスターと名乗る初老の紳士の…

五年に一度、全世界を脅かす『厄災』があった。 未知の現象に人々はなす術がないと諦めかけていた。 そんな時、とある研究者が『厄災』の根源である六つのエネルギー物質を発見した。 け…

＜あらすじ＞ 前作、『闇の月を巡る碧眼の旅人と赤眼の術使い』より一年後、 干支国（かんしこく）の西の都で勉学に励むテレントの許に、『家宝である生命の生る樹が火難に遭った。至急帰…

【あらすじ】編集者の女性・小山内は「女性編集としか仕事をしない」という老人の作家・月岡の担当となる。 なぜ女性編集ばかりを指名するのかと訝しがりながらも鎌倉にある月岡の屋敷へ行…

この国には、魔法使い、魔術技師、魔女が存在する。彼らは三大術師と呼ばた。 国は、歴史ある法「不可侵・不干渉法」で何者からも彼らを守った。 彼らの知見を一家相伝、門外不出とし、素質…

ある日、拳術の師匠である長老が病に倒れた。俺達は、その病を治せるかもしれない薬があるという｢太陽の間｣を目指して冒険に出る。 しかし、｢太陽の間｣があるという｢坑道十二級｣には…

神代聖流は若き陰陽術師でありながら魔法使いからも手ほどきを受け、陰陽術と魔法の両方を使いこなす。そのため陰陽術師が使えない数多の術を使いこなせるため禁術使の異名で呼ばれる。だが、…

ひとたび飛べば近隣に致命的な魔法汚染を撒き散らす最悪の巨大生物兵器、『テレゴノス』。かつて国一つ滅ぼしかけた脅威が怨嗟の声と共に再び蘇ろうとしていた。 一方その頃、大国に挟まれた…

はるか西の大陸から飛ばされてきた少女は、女神の分体だった。 この作品はリプレイ「境目の城エインフォート」と同一世界の姉妹作になります。 ■主要登場人物 【アルマ・A・ウィ…

ふと目覚めると、そこには鬱蒼と生い茂る木々、そして桃色の空が広がっていた。 ここは、一体どこだろうか……？ そして、俺は一体誰なのだろうか……？ 見知らぬ土地、いや……、見知ら…

吾妻連斗の平穏な日常は、あの日を境に終わりを告げた。 邪険にもされなければ、優遇もされない。良くも悪くも目立たない、まさに〝普通〟を体現したかのような主人公、吾妻連斗は平凡な毎…

【あらすじ】 記憶の損失。 13歳にも満たないカイに突き付けられた現実は、あまりにも残酷だった。 カイは、同じく記憶喪失であるノアと、共に助け合って生きていることを誓う。 一年…

冥国は、呪いと香の国。全ての病を治す漢薬書を保持し、隣国は、それを手にする為、虎視眈々と狙っていた。だが、継承する皇子は、妖の血を引く為、皇宮では冷遇されていた。宦官の成徳は、先…

芥川龍之介の「杜子春」の途中変更小説です。原作は青空文庫で読めます。

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト　一首部門 甘夏の短歌一首部門の応募のためのものになります。 みなさんの心に沁みるような一句が見つかるといいなーって思いつつ、書き記しますね。…