「kac2020」を含む小説

子どもの頃両親の離婚が悲しくて泣いていた私にゆーちゃんは教えてくれた。 「綿毛を思いっきりふーっと吹くと嫌なことも悲しいことも全部綿毛と一緒に飛んでっちゃうんだ」 その言葉を、1…

休みの日に朝から部屋へ乗り込んできて起こしては一緒にごはんを食べる命令形女子のお話(*´д｀*) 今回珍しく(？)読みにくい女の子の名前やけど、紅絹(もみ)って着物の裏地とかに使…

異世界に転生し、各地の幻想植物を調査して回る植物学者の青年、エンドウ・ジュウイチ。 ある日、彼のもとへ気になるしらせが届く。 「ブローディア王国の花姫さまが死に至る病らしい」 懇…

「でもやっぱり親子丼にミツバは欲しいよ」 「……春になったら実家の庭にわさわさ生えてくるよ」 「親子丼は春まで待ってくれないんだよ」 ミツバは果たして購入すべきものか否か。夕飯…

KAC2020 4回目 お題「拡散の種」 2つの種のお話。

お絵描き系ユーチューバーのMOMO(もも)。 彼女は大手家電量販店の四年に一度の大創業祭の目玉企画の一つ『デジタルお絵描きお悩み相談会』のゲストアドバイザー。 イベント責任者の…

中学受験に失敗したチコは「自分が志望校に合格した世界線」に飛んでしまう。思ってもみなかった事態に戸惑っていると、今度は「バラの種」を使ってかつての栄光を取り戻そうとするイワンとジ…

KAC2020　お題「拡散する種」応募作です。 四年に一度、種が拡散する。お祭りのようにごった返したホームセンターで、ターンの上手い男性店員から買った鉢に水をやる私の物語。

私は大学院生。学会発表のために、たまに海外にも行く。 趣味はカクヨムで小説を書くこと。 私には、ほとんど必ず一番にコメントやレビューをくれるある熱心なファンがついていた。 彼は日…

とある国に、美しい男女の姿を取る花があるという。甘い蜜より芳しい香より──鳥や蝶や蜂に取り入るよりも、人の心を捉えた方が容易く繁栄が得られると考えたのだろう。 KAC2020参加…

夕暮れ時、資料を片付ける青年に教授が尋ねた。 「拡散する種、と言う物を君は知っているかい？」 (KAC2020 4回目お題：拡散する種)

　人類の文明が幾度か崩壊した後の世界。 　大樹と呼ばれる不可思議な樹木に覆い尽くされた『大和』で人間・言葉を話す獣・精霊が共存して暮らしていた。 　しかし人間の中には、獣や精霊に…

実験室に籠りきりの博士が開発したものは、 オシリの形をしたタンポポの種だった。 KAC2020 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2020～、4回目お題『拡散する…

火山の噴火によって惑星から弾き飛ばされた岩が、長い旅の果てに行き着いた場所とは…… KAC2020参加作品

進歩する科学技術と裏腹に、壊れてゆく地球。未来が見えぬまま、ただ種をまき続けることに意味はあるのだろうか。 ※『KAC2020 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2…

日銭を稼ぐために冒険者になるツバキ。文字数制限で苦悩する夜桜。 とんとん拍子の物語。もっと濃密に書きたい作者。 文字数の関係で省略されたギルマス。……遠い未来に外伝は書き直そっと…

憂鬱の種：触れたものすべてに寄生し、それが持つ本来の能力を引き出す程度の兵器。 『KAC2020 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2020～』 第4回に参加させ…

　3月15日、卒業式。 　式典を終えた三年生がそれぞれが思い思いに友との別れを惜しむ中、クラスメイトの輪から一人外れて校舎裏へ。 「……やっぱり、ここに居たか」 「ひゅいっ!?…

八板 金兵衛（やいた きんべえ） 文亀2年（1502年）～元亀元年9月8日（1570年10月7日） 美濃国の生まれ。後に、種子島へ来住する。 戦国時代の刀鍛冶であり、鉄砲鍛冶であ…

風化した建物の一室。 机の上に、開かれて置かれた一枚の手紙。 KAC2020。あんまり怖くないホラー風味の短編。1600文字ほど。 お題【拡散する種】 とりいとうか様より、…