「陽炎」を含む小説

短編集です。単発や、Twitterでのネタタグ消化に使います。

兄の帰省で弟、裕二と久しぶりに再会することとなった。都会へと巣だった兄と、地元に残った弟が、現在と過去の追憶のなかですれ違いとわだかまりを清算してゆく。夢を追う兄弟の青春小説。

「敗者の街」、「夕暮れの陽」にも関係があるお話です。 ある名家の当主が語る、自身の半生について。 全てを語り終えた時、彼は知るだろう。 人間らしさとは何か、感情とは何か、自分が果…

ACS ： August Creatures for Space 今年の夏から初秋にかけて、ACSが飛来する恐れがあります。 彼らから通信があっても、決して受け答えをしない…

救いたかった。ただそれだけだった。 今でも、後悔はしていない。あの日、街を火の海にしたことは――。 [KAC20203:Uターン　参加作品]

身近にある不思議は実は簡単なことだったりするんだよね。ほら、そこにもあそこにも…… 意外と転がっているかもね。 そこのアナタもお困りかい？ だったら…… そんな時はうちにおい…

　中学最期の夏、遠くで揺らめく陽炎を眺めながらボンヤリと、その踊るような熱に浮かれていた。 　ジワジワと暑く、ジーワジーワとうるさい。 　眩む視界、揺らぐ体、汗を拭った額から滲…

過去に実母を亡くし性的虐待を経験した二宮翔子は次第に女に対して性的な興味を持つようになる。欲望に忠実に女子高に入学し、気になる同級生一ノ瀬遥香を落としにかかるが...。 みき…

陽炎の立つ熱気の市場を抜けて、いけにえのヤギを買いに行った。 並べられた魚はパクパクと口を開き、 詩をつぶやいた。

美しいとは何だろうか。 と或る作家が蜻蛉の翅を、櫻を見て美しいと説いたけれども、僕は全くそうは思わない。 僕には美しいと云う意味がわからない。美しい景色も全て灰色にさえ見えて…

本作は「陽炎の少女」の続きとなります。一応ここからでも話は分かるかも知れませんが前作を読んでからの閲覧を強く推奨します。

舞台は「モルヤン」 少しだけ地球の感覚に近い、全く別の経済圏の物語。 「アーレイン=グロリネス」の置き土産に右往左往する、 親友の「丹布 士紅」 士紅が在籍する、蒼海学院・中等…

※※※※※※※※※※ タイトル変更しました。 旧：“十四番目”の下剋上 ↓ 新：『復讐勇者』の異世界紀譚 ※※※※※※※※※※ 　―彼は『いじめの天才』と揶揄され…

男女が坂の下から上までのぼりきる間を描いただけのショートショートです。

２００２年に書いた詩です。

ある夏の昼時、私はほんの気まぐれで交差点を曲がり―― 田圃の中を通る道を走り始めた。 小説家になろう様、アルファポリス様、ノベルバ様、エブリスタ様、セルバンテス様でも公開…

そこで光っていてくれないか

１９８８年８月に書いた作品です。 昔住んでた、家のわきの砂利道で湧き上がる陽炎を見るのが好きでした。

「夏休み、学校の屋上で集合しよう」 立ち入り禁止の張り紙を無視した先にある非常口。その扉を開けると黒髪の凛とした少女が待っていた。青年と少女はそこで再会を果たす。 茹だるような…