概要
少しだけ地球の感覚に近い、全く別の経済圏の物語。
「アーレイン=グロリネス」の置き土産に右往左往する、
親友の「丹布 士紅」
士紅が在籍する、蒼海学院・中等科を中心に繰り広げられる
ヒトと、ヒトではない存在との交流が織り成す世界を、お届けします。
○第一の幕・陽炎もゆる
主役の丹布士紅が、仲間と出会う早春の季節。
ヒトとは違う世界の中で、願いを想い描きます。
○第二の幕・鵺子鳥の咏
恋しいと鳥が鳴く初夏の季節。
その想いを抱え、方々から士紅を慕い、逢いたいと集まります。
○第三の幕・八重垣は望む(更新中)
高く重なる雲を臨む盛夏の季節。
いよいよ、全国大会への準備と本番を迎え、
その合間に、それぞれが想う、生命のあり方と位置付けを語ります。
※一幕は、お
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!端麗な文章で青春コメディと壮大なファンタジーを融合させた渾身の力作!
この物語の奥深い個性は、この作者様にしか表現することのできない素晴らしいものだと思います。
天貴人と呼ばれる存在を中心に語られる物語は端麗で格調高い表現によって綴られ、登場人物の立ち居振る舞いは優美で艶やかな彩りにあふれ、読み手を美しく壮大なファンタジーの世界へと引き込みます。
けれども、そのファンタジーの世界で読者が最初に着地するのは、なんとも親近感のわく蒼海学園中等部の庭球場。そこに集う新入生八人が純粋に青春を謳歌する爽やかなスポ魂ストーリーに誘われます。
その八人の中で圧倒的な存在感を放つのが本編の主人公・丹布士紅。
それぞれが名家の出身でありながら中学生らしい純朴さをもった仲間の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!間違いない! これは青春群像劇だ
現代ではない、『モルヤン』という異世界を舞台にこのお話は進みます。
……私ね。
異世界ファンタジーだと思ってたんです、最初。
いや、異世界ファンタジーだと思うんですよ。タグもそうですし。
ただ。
内容は、『青春』であり、『スポーツもの』としても進んでいきます。
(現在1章を読了)
庭球と呼ばれる、テニスに似たスポーツをする主人公の丹布士紅。
その同級生達と繰り広げる学生らしい生活。
だけど、彼には重要な「秘密」があり……。
と、ミステリーあり、青春あり、異世界ありと盛りだくさんの本作。
魅力あふれるキャラクター達は当然ですが、なにより惹かれるのは、この作者様の文体だと思います。
読…続きを読む - ★★★ Excellent!!!モルヤンが舞台の庭球部。そんな彼等に、必ず誰もが興奮し、恋に落ちる。
とてもオリジナリティーに溢れたすばらしい世界観を想像させて頂ける作品です。
異世界というか、想像力もともとそこにあった近未来のような世界を舞台とした、庭球部の話。
設定が中学生なのですが、なんとも言えぬ格好良さが常に付きまといます。そこに、作者様の表現豊かな語彙力が伴い、その雰囲気に読み進める度に圧巻されます。
幕間の四人のやりとりは、とてもよかった。
息抜きのように書かれたその頁で、更にキャラクター個々への愛着も生まれます。
内容はもちろん、設定、表現力、キャラクターどれをとっても格好良いの一言に尽きます。
とてもオススメです。皆様、ぜひ。 - ★★★ Excellent!!!「丹布 士紅」とは何者なのか?「モルヤン」を舞台に描かれるSF青春活劇
本作が「全国制覇を目指す庭球部員達の活躍を描いた青春活劇」だけでは終わらない魅力に溢れているのは、物語の舞台が「現代」ではなく「モルヤン」だからであろう。
それでは、「モルヤン」とはいかなる世界なのか? ……それを読み解くこともまた、本作の大きな楽しみであることは間違いない。
まずは騙されたと思って、本編を読み始めて頂きたい。
謎めいた「序章」から一転、学園モノの様相を呈する「第一の幕」からは次々とキャラクターや用語が登場するので、面食らってしまうかもれしれないが、そこからさらに読み進めることで、本作が描き出そうとしている壮大な世界……その一端に触れることができるであろう。
その全てを…続きを読む