アフリカの魔術師を待つ
多々川境
嬰児
かごを持つ女の指輪に太陽が光る。
午後の嬰児をかごにつめた。
水の中に落ちていったふるい花の指輪。
粉を魔術師に渡すために市場へ行かなくてはならない。
水牛を持っている人に話を持ちかけて、なんとか午後のパンケーキを焼こう。
ゆらゆら、木陰が揺れる。
ぞうの糞にたかるハエ、上がる陽炎。
冷ややかなジャングル、乾いた臓物にたかるアリ。
午後二時魔術師を待っていた。
アフリカの魔術師を待つ 多々川境 @tatagawasakai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。アフリカの魔術師を待つの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます