「蔵」を含む小説

紀伊半島から南の太平洋上にポツンと浮かぶ〈蓋代島《ふたしろじま》〉。大昔にあった事件の影響で、長い間外部との接触が絶たれ、そのおかげで独自の文化が根付いていた。 島の玄関口〈根守…

歴史好きの男が、突然なぜか戦国武将「吉良義安」に転生してしまった。 名家の跡取りであることと、あの徳川家康（に改姓する直前の松平家康）と親しいということ以外に取り柄がない上に、子…

『恋をしたことのある乙女はみんな　溢れた落ちた薄荷の滴を　ためておく　小瓶を　心に持っているのです』 メインで書いている私の詩集『ものもに＊まにまに』。どうしてもそこに馴染まな…

ある春の日。 私は屋敷のお庭にある蔵の下で、雪さんと言う綺麗な人と出逢った。 まるで私の大好きな桜の花びらのように汚れなくて、暖かくて美しい。 これってきっと運命の出会いなんだ。…

新しい視点から、旧き良き忠臣蔵を描きたくて、書き始めました。しばらくの間、お付き合いください。数回にわたる短編でございます。なお、時代考証などはガバガバです。歴史警察の方、どうか…

水乃町のパン屋『ルーブル』。 そこがあたし、水城桜乃(みずき　さくの)のお家。 あたしの……大事な場所。 お父さんお母さんが、頑張ってパンを作って。たくさんのお客さん達に売…

　ある文芸賞に応募していた作品が落ちてしまったので、加筆修正して、こちらに投稿します。 　剛田慶蔵、四十三歳、ホームレス。 　元テニスプレイヤーとして名を馳せた彼は、とある無実…

※必ずあらすじに目を通してからお読みください ～前回までのあらすじ～ 　名門一族の末裔であったブリ村ゴキ右衛門は悪徳貴族のゴキ山一族の策謀によって故郷の村を追われてしまう。さら…

山裾の一軒家で静かに暮らす娘ヨランダは、かつては冒険の旅に出ていた魔法使いだった。 彼女は冒険よりも、愛する祖父との暮らしを選び、静かで満たされた生活を送っていた。 しかし、彼女…

ヤオイではありませんが、山無し、オチ無し、意味も無い？　そんなちょっとエロコメ風味な１話完結の短編集です。 高校生活を送る4人「先輩、さつき先輩、慎吾くん、梨花ちゃん」の日常を、…

２０２４／０４／２５　小改訂　&　「さまよえる幽霊バス」から改題しました。 筋自体は単純な、都市伝説っぽい怪談話。 これも湾多の過去作品の一つなんですが、一度書き上げた時は、…

ごく普通の青年、篠瀬蓮治はある日とてつもない大災害に巻き込まれることとなる。大怪我を負った蓮治だったが、聖遺物【天堂地獄】と契約することによって生き永らえるも、なんとも天堂地獄の…

修学旅行中の事故で死んだはずの僕たちが転生した先は年代不明の日本。 何をするでもなく、僕たちは旅を続けている。 旅を初めてから、クラスでは人の好い笑みを浮かべていた宮下はよくニ…

映像制作会社ＡＬ企画の看板作品「心霊調査室」。 フェイクドキュメンタリー形式の映像作品であるが長く続けていくうちに視聴者から時折本物が届くようになりお蔵入り映像が増えている。 そ…

わたし、大江真弥。 普通の小学五年生って言いたいところだけど、実は鬼の血を引く妖怪なんだ。 同色々あって級生の葛葉信彦くんと二人で、百鬼夜行やってます。 二人なのに百鬼夜行って…

ステラの旅立ちで完結でしたが、「続きが読みたい！」とのありがたいお声によりお蔵入りしていたプロットを掘り出し執筆中です。 まずは首都シュリンまで。ゆっくり執筆ですがステラたちの旅…

宮城県角田市「マルセン」蔵のあるお店 運がいいと、幸せを呼ぶと言う座敷わらし様に会えると言う。 好かれると、自宅までついてきてきてくれる。遊んでいってくれて、幸せのお裾分けをして…

　ある日、男は家の蔵の中で古びた紙を見つける。そこに書かれていたのは、一見デタラメに見える数字の羅列。しかし、男はひと目がそれが暗号だと気付く。暗号解読が趣味の男は、少しずつ時間…

新羅の敏蔵寺にまつわる母と息子のお話です。

牟田蔵家は傷口人にとり憑き害をなすひょうぞ鬼と戦ってきたが、最近はひょうぞ鬼被害が減っていて風習は形骸化していた。そんな中牟田蔵家末っ子が指にささくれを作り帰ってきた