「カクヨムオンリー 円城塔賞」を含む小説

　サクッと読めるお話をまとめました。スキマ時間に是非！

思い出の橋の上、僕は思う。 (もう、辞めにしよう。) ――――暁の空を見つめながら。

目を覚ますと、白い壁の部屋にいた。 大きな窓を覗きこむと外は果てしない大海原だった。いったい誰が、何故、私をここに閉じ込めたのか。 私はこの白い牢獄から解放される日がくるのだろう…

岩山の国に暮らすヨビトとハルイ。厳しい生活のさなかの、二人の幸福な時間。狩人は犬ぞりに乗り、二人の家を目指す―

その少女は、不老不死だが100年に一度記憶をリセットしなければならなかった。だから彼女は、記憶を失う前の自分から、真っ白で目覚める次の自分へと手紙を書いた。 時代時代の節目で綴ら…

ブランコに乗っていた時、俺は犬を殺した。 それから俺は、ブランコには乗れなくなった。 クロノヒョウさんの企画 「お題でカクコン挑戦」企画 https://kakuyomu.j…

研究室に持ち込まれた「呪いの市松人形」は毛が伸びる。僕達はその正体を暴くために科学でアプローチする。明かされるその正体とは。

アラサーになった男、本原に声をかけたのは、中学の時に恋心を抱いた相手、南葉月だった――。

彼女は二十歳にして、終活を始めた。 相続先まで決めているという。 そんな彼女を、ぼくは愛している。

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大陸のはてにある国オロ・ノードで賢王と呼ばれていた父の跡を継いだのは、勉学や人格に優れた第一王子ではなく、粗野で横暴と言われていた第二王子だった。 弟即位の直前、たった一人の腹心…

世界が終わる瞬間を研究している主人公。 今回、訪れるのは「死者が会話する世界」 その世界では、生前の会話ログと記憶から、故人の会話を再現する擬似人格が作られていた。 その世界で主…

　ひどく暑い夏の日のことだった。 　放課後になっても君の姿が見当たらないので、私は嫌な予感がして学校中を捜して回った。でもどこにもいない。同級生や先生に聞いたりもしたけど、愛…

愛を知りたい少女は一冊の小説を手に取る。その小説「フラクタル・ラブ」は、それを読む少女とリンクしていて……。

連絡先を交換しただけの知人からURLリンクが送られてきた。 リンク先のアプリ『ひとりdeこっくりさん』をダウンロードした「俺」は遊び半分で質問を繰り返していく。が、アプリはどうや…

何故か嫌なことや苦手なことばかりが降り掛かってくる日はないだろうか。 ”私”にとって、それがこの日だった。

――だって、全部私にとっては意味がない。 とある女子大学生の、何も好きになれない呪いがとけるはなし。 カクヨムコン９の短編賞（第9回カクヨムWeb小説短編賞2023）に出して…

とある国の軍隊で兵隊として働く少女アイリスは、仕事人間で負けず嫌い。 同期の男レンゲの嫌味をバネに、日々仕事に明け暮れる日々。 そんな日常を過ごす中、ある日アイリス達は敵国との戦…

小学生の玲は、前世が魔法使いの喋る犬に、毎日ごはんをあげていた。ドッグフードはお気に召さないらしい。 そんなちょっと変わってる日常は、このわんこの前世を知る男の接触から、少しずつ…

　少女は恋をしていた。 　その人はとても遠くにいて、自分じゃ届くわけもない様な高嶺の存在。 　自分が手を出すのがおこがましいくらいの相手に恋をする。 　常に、外見だけを見…