「捨てないで」を含む小説

　ガレージの中に置かれた場違いなメノウ。目のようなそれが動き、自分を追っている気がする―― 　母に相談すると、やや気味が悪そうな顔でどうしてあのメノウをガレージに置いてあったかを…

子供視点なので、ざまぁはないです。

こことは違う、何処かの世界。 神泉華大国という国の西方にある小さな村の女の子『白梅』が、世界を知るために旅に出たのが、物語の始まりです。 娘はまだ生まれて間も無く、この村の外れ…

持て囃される美貌、忙しいが高給な仕事、いつでも優しい夫……誰もが羨む人生を送る加古川有朱(38)には、ずっと抱えている悩みがあった。自分がいつか老いて、捨てられる事。 変化に対し…

人の勝手な感情に苦しめられた動物はたくさんいるだろう。そんなたくさんの動物の中の「猫」に対しての思い。

地球は滅亡の時を迎えている。何か特別なことが起こったわけではない。単なる星の寿命が来ただけのことだ。 だが、そこに住む人類にとっては重大な問題だ。彼等は地球を捨てて新しい星へと移…

ミリエルは生まれつき耳と尻尾が生えている、白猫の獣人令嬢である。 それが原因で周囲から疎まれ、獣臭いと罵られ、虐げられる日々を送ってきた。 彼女が18歳の誕生日を迎えた時に、『…

これはまだ、竜と人が手を取り合う前の物語。竜は気ままに世界を飛び回り、人間が地面を必死に駆けずり回るなか、竜でもあり人でもある半端者。竜人の娘リヴァディーは、そのどちらとも関わろ…

異世界に転生した男が生まれてすぐ捨てられるお話です。

神官アウラは、勇者で幼馴染であるダグと将来を誓い合った仲だったが、彼は魔王討伐の褒美としてイリス皇女との結婚を打診され、それをアウラの目の前で快諾する。 アウラと交わした結婚の…

本当にタイトル通りのお話です。 カクヨムの短編集『世界は恋にあふれている（現代恋愛短編集)』から応募用に抜粋。 小説家になろうにも投稿。

お酒大好き聖女アイルは格安で身売りされた。嫁ぎ先は『怪物伯』と悪名高い美丈夫ユーリウス＝フェルマン天空伯。ドラゴンに乗せられ、空に浮かぶ天空城に連れられたアイルを待ち構えていたの…

かつてヴィクセンと呼ばれていた傭兵団の彼らは、異世界へと転生するが、その時期は違い、また、活動場所も違う。 彼らには信念があった。 新しく始める人生ならば、過去を捨てて違う道を選…

107歳の少子化担当相が推進した異次元の少子化対策『全国市街地へのヒグマ導入』。 その圧倒的恐怖は日本人の生存本能を強く刺激し、導入後わずか一年足らずで日本の合計特殊出生率は8.…

「赤銅の髪の魔術師」の後日談。 「お姫様は自分の名前を捨てたいようです。」の前日譚。 王女チェリエと騎士ヴィンドール。ふたりがまだ幼かった頃の話。

生まれたときから、カースト制度というものが出来上がっていた。 その中で人類は変わらない日々を生きていく。 ある日、アオイという少年はカースト制度の最下位である不可触民がいる叶新見…

その王子は人の心を読める力を持っていた。 優しい顔をして、王子を利用しようと考えているだけの両親や友人・知人。常に自分を良く見せたいだけの令嬢たちの醜い心が見えてしまう。 それ故…

こんな世界捨ててやる。 こんな世界なくたってどうだっていい。 そう思っていた。君に出会うまでは。 君のいるこの世界を俺は捨ててやると思っていたんだ。 「こんな世界捨ててやる」と。…

「あーあ、俺ってばなんて不運なんだろ」 そう、何度呟いたことだろうか。 もはや口癖に成り果てたその言葉。 それでも、俺にこれ以上似合う言葉はないと思う。 俺、銀月奏（ぎんづきか…

霊獣が消えた人、霊獣を捨てたい人