「見えないよ」を含む小説

魔法をろくに扱えない落ちこぼれ魔女のリリナは森の奥深くで一人静かに暮らしていた。 いくら訓練を重ねてもリリナの才能は一向に芽が出る気配がなく、最近の彼女はやや不貞腐れ気味である…

ワタシもびっくりよ。まさかこんなことになるとは。ねぇ、こびとさん。 でも、リンゴをかじったら真実が見えた気がするの…

風が壁の様にその場に留まっている場所がある。 そんな噂を聞いて訪れたのはバギーに乗った二人組で後ろには荷物を載せていてそれをロープで縛って固定していた。 事前に情報を知らなければ…

僕、飯田太朗はある日駅で「カメレオンボーイ」と名乗る少年に出会う。誰からも無視されるその少年は「駅で見かけた変な人の話をするから、その人が何故そんな行動をしたのか当ててみろ」と挑…

「狭山じしんも被害者だと思っているのかもしれません」 「被害者？まさか狭山が・・・」 「父親が不始末を起して自殺した。じぶんの才能を伸ばして豊かな人生が待っていると思っていたのが…

　これは私が現在進行形で体験していることを書き綴ったものである。一部、汚い描写があるためご注意願いたい。

寝る時間には不思議が見えます。周りの影が、ちょっと怖く見えるのです。 布団にもぐりこんだりおちゃんは、奥に奥に隠れる内、いつの間にか、イチゴの国にたどり着いたのです。 そこには、…

ノンフィクションライターとして、私はある盲目の女性にインタビューをした。彼女は彼女だけが経験したことを話してくれた。とても興味深かった。 私は生まれつき盲目だが、生きている中で色…

あの春の夕方、表の庭で猫が鳴いていた。 夕飯の時間に祖父を起こしに行くと、ソファに背中を預け、眠っているように見えた彼の顔には、苦悶の表情が浮かんでいた。 ※犀川よう様自主企画…

パソコン部の部員氷山がプレイしていたのは一風変わった将棋「ついたて将棋」だった。対戦相手は最新AI。AIはどこまで進化するのか？　そのAIの正体は？

ごく普通の少年旗目幸村はある時空にヒビが入っていることに気づく。さらに不思議なことにどうやら彼以外誰もヒビは見えないらしい。だからと言って彼に何かができるわけでもなくそのまま1ヶ…

　二十代半ばの青年三千岩海地（カーイ君）は、初恋相手のデザイナーでロリ巨乳ボクっ娘な甘西茶美（チャーちゃん）と同棲中。 　茶美が独自のハチミツの歌を披露すると絶賛します。茶美の指…

「中心点：ミンちゃんの1次元探求〜完全版」は、一見単純な行為に深い意味を見出す少女、ミンちゃんの物語を描いた全5話からなる小説です。彼女の情熱は、紙の上に完璧な点を打つこと。この…

半隠遁生活を送る天才錬金術師ヴィルトは純情と不純の狭間にいた。ひょんなことから拾った、今は愛弟子のチルルに対する愛の種類の狭間にだ。だがヴィルトが頭を悩ませているあいだにも、トラ…

小学生の時に体験した実話。 田舎の小学校は山に囲まれていた。 遊び場はもっぱら山の中、友達と山の中を探索していると・・・

帝国に攻められて死亡した公女がタイムリープし、未来を変えるため、まだ幼い皇帝を善良に育てようとするが間違えてしまう話。 ※KAC2024「メガネ」参加作

行き場所のない私 夜の街に座り込む たくさんの人の中から キミが私を見つけてくれた 私の手をとって引き上げて キミが天国に連れて行ってくれる 私の地獄はもう終わり ただキミだけと…

主人公・神成りとはひょんなことからある女の子と出会う。 運命のその先で自分の未来をつかもうとする2人の物語。

　オフィスビルと飲食店が混在している街の片隅にある「お初天神」。その近く、見える人と見えない人が分かれる不思議な提灯がある。 　人情の街・大阪、東梅田の一角で、あなたを待っている…

　宇都宮に引っ越してきた少年は頬杖をつき、物思いに耽る。少し変わった友人もできた、彼女……ではないが好きな人もできた。両親との関係もそれなりに良好だ。 　少年は幸せともとれる…