「笑うだけ」を含む小説

山々に囲まれた小さな村、そんな隔離された空間でネズミに人々は悩まされた。　穀物は食われ、伝染病が流行る中、元凶のネズミは次々と数を増やし増殖していく。　ネズミたちを撃退するために…

叔母夫婦と同居するニーナは彼女自身に貼られたレッテルのために不登校で人間不信だった。 ――シリガルオンナの娘もシリガルオンナ！ そんなことあるわけないのにばかね、と笑う元気もなく…

仕事一筋で恋愛に興味がないルーテシアは結婚せずに行き遅れかけていた。世間的に未婚のままというわけにもいかず、親同士が決めた相手と結婚することになった。 相手も同じく恋愛に興味がな…

ある雪の降った朝、僕が起きると部屋にはくしゃっと顔全体で笑う『死んだはずの』彼女が居た。 そんな彼女を見ていると思い出される過去、忘れられない彼女をまだ想う気持ち。 何故、生きて…

隣の席の桜木さん。いつも、私にいたずらを仕掛けてきては笑ってる。彼女のことを可愛いという人もいるけど、私には理解不能！だって、私は彼女のことが・・・。 真面目な山西といたずら好き…

――桜の守。 呪われた桜を守る一族の末裔は、骸となっても己をソレだと語る。 彼女から全てを奪った男がいる。 恨まれてる事を知りながら、気にも留めずに笑う老いた人斬りだ。 桜と人斬…

よく笑う彼女は成績優秀。ちょっと意地悪。僕は振り回されてばかり。 別に彼女のことは嫌いじゃない。でも、なぜずっと一緒にいるのかは分からない。 分からない。何も分からない。

読んでくださる方にとって、いいと思える「詩」が一編でもありますように。

櫟はバイト先の同僚、膠に自身の小説投稿サイトでの炎上を突き止められる。膠に櫟に互いの共通のインターネット上の知人を使った実名小説を書くように迫るが、 ―――― 櫟は膠の書いた実名…

　高校二年生の空手家・神木空也は強さをひた隠して暮らしている。クラスではいつもあなどられ、隣の席の美少女にもいいかげん愛想を尽かされそうだ。 　そんな折、空也も含めた高校生七人は…

あくびの詩。

原瀬川。街を流れる二級河川。そこに落ちた青年はそれから奇妙な出来事を体験する。青年を見て、少女は笑う。 「呪われたお兄さん。私に、救われてくださいな」 現代ファンタジー。 ※こ…

SFファンタジーのショートショートで軽くお試しあれ。

オトナの恋は、複雑な事情で、溢れてる──日本中が見守ったビッグ・カップルの、誰も知らない本当の話。 それは甘くて、切なくて、 誰にも秘密の 期限付きの恋…… 涙が溢れるほどに…

都内某所で探偵をやっていた八朔御影は、刑事の杉所と犯人の波町とともに異世界からの召喚に巻き込まれてしまった。 しかし一緒に戦えるような力がないため、勇者たちが神の天敵を倒すまで彼…

私には業がある 金魚が泳ぐ庭で叔母は自殺した 私は駅のホームの白線の上に立ちながら少し体を傾ければ死ねると思う つまり私には業がある 業が深い、この不気味に育った巨木は念…

【三馬鹿がちょっと不思議な町々を渡り歩き、奇妙な出来事を解決したりしなかったりするお話】 　ロリ魔王とツッコミ勇者、ついでに目付きの悪い郵便屋サカガキ・シノギ。 　彼ら三人はとあ…

戸松秋茄子様の自主企画「5つのお題でショートショート」参加作品。 お題「透明少女」 学級崩壊したクラスからいつも通り抜け出した少女。 咎める人は誰もいない。 ただ今日はいつもと…

徳川の治世、泰平の時代。しかし平和な日々の裏には、蠢く汚濁もまた存在する。 笑う悪、涙する民。そしてその涙をそっと拭い、悪を斬る一太刀。 「それでも誰かの為に振るうのなら、拙者の…

荷葉詩織さんの自主企画『#400字アタック』参加作品です。 字数制限４００文字。お題は「マンション、歪み、立ち入り禁止」の三つ。 歪みは元に戻せない。