「決して」を含む小説

私は幸せだといつも思っている。 悪いことなんて考える時間も無駄だからだ。 あぁ、幸せ。

この王国は島は霧に囲まれている。 霧の外には決して出てはいけない、化け物の餌になりたくなければそれは犯してはいけない禁忌。 けれど、妹を助けるためには禁忌を犯してでも霧の外に出な…

　自転車、マウンテンバイク・ダウンヒル競技。 　残酷なまでに明確に優劣が決定される、勝負の世界。 　そこで戦いを繰り広げる、二人の天才少女。 　共に並び立つことは決してできないか…

ただなんとなく——をぽそぽそ書きました。 運命の楽器が弾けなくても、アナタの一生は決して駄目ではないし無駄じゃない。

　大雪に見舞われたクリマスの夜、織田は瀕死の少年に出会った。少年は織田に問うた。「あなたは天使？　それとも死神？」織田は答えた。「俺は…死神だ」少年は微笑み織田に言った。「よかっ…

　私は彼女と世界で二人きりだった。 　それは決してハリウッド的なロマンスでは無く、またお互いにお互いのことしか見えないとかそういった盲目的な恋を指しているわけでもない。 　ただ、…

週に一度、私は先輩を待つために、誰もいない教室で寝たフリをする。 「未奈ちゃん起きてる？」 委員会が終わった先輩は、小さな声で私が寝ていないことを確認すると……。 ——頭の上に…

モンスターを狩って生活するノーデンは、意を決して告白するが玉砕。自身の薄毛を呪っていた。 傷心のまま八つ当たりのためにダンジョンへ向かい、そこでモヒカンを蓄えたゴブリンに出会う…

「蒼の箱庭と紅の記録」に登場する、紅也と蒼のショートストーリー集です。 32歳医者×17歳病弱JKお嬢様の、本編で描かれることがなかったお話を詰め込んでいます！ 基本本編後を描い…

どれだけ追い求めても、決してつかめない。（※重複投稿しています）

　ほんの僅かな鈍い光さえも決して射すことの無い漆黒の闇が無限にひろがる其の場所で、異類異形の影が無数に蠢いていた。 陽なたの世界からは完全に遮断されたーーーーーー森羅万象に逃れ…

ライティーザ王国の王太子宮に、ある日突然、孤児の少女がやってきた。 　国境近くの町、イサカでは疫病が流行り始めていた。 　奇妙なことだが、孤児は疫病に関しての知識を持っていた。…

——絶対に、お前から逃げてやる 籤浜伊吹（くじはま　いぶき）は、長年、跡取りを強要する父から逃げ回っていたが、ある日、突然、中高の同級生の親友の弟、犀陵刹那（さいりょう　せつな…

ある街にある、評判のパスタ屋さん。 そのパスタ屋さんに憧れていた女子学生は、意を決して店に入る。 彼女の思いの行方は、どうなるのか。

大学を卒業して10年、中村誠は大学時代の元カノ佐々木陽子と道で偶然出会う。 久しぶりの再会に盛り上がる二人。10年ぶりの会話に話は弾む。しかし、それはあくまで偶然の出会い。決して…

　笑わない悪女——公爵令嬢のアリアナはそう呼ばれている。 　父から『公爵家の不名誉になるから、決して笑うな』と禁じられ、いつも無表情を貼りつけているアリアナ。 　婚約者の王…

え！？　なに？　どういうこと！？ なにが起こったのかまったく理解できない。 いきなり周囲では矢が飛び交い、前方の騎士が矢に撃たれて倒れたのが見えた。 周囲には怒号が飛び交う。 …

　魔物と人間との大規模な戦いが終息した世界。決して魔物が消えたわけじゃないその世界では各地で人間が魔物に襲われる被害が少なくはなかった。 　人間達は魔物への対策として、一度魔物…

　全ては、寒々しい少女の死から始まった。 　辰帝国南部 　はるか高みより、白き山が大地を見下ろす。 　山は冬を閉じ込めた様に、いつだって同じ姿をしている。 　ユーリックは、その…

公爵家の跡取りとして厳しい教育を受けるエリー。 異母妹のアリーはエリーとは逆に甘やかされて育てられていた。 幼い頃からの婚約者であるヘンリーはアリーに惚れている。 その事実を1…