「見えない 短編」を含む小説

取りつかれ体質の主人公、月城灯里が霊に憑かれた事を切っ掛けに心霊部に入部する。そこに数々の心霊体験が舞い込んでくる。事件を解決するごとに部員との絆は深まっていく。けれど、彼らにや…

東京から、とある北の町に引っ越してきた絵本作家の男・瀬尾は、幽霊が見える……と自分では思っていた。けれどアパートの隣人たる男・辰彦と出会ったことで、瀬尾は自分の見てきたものが〈か…

実話です。 幼稚園に通うある日の朝、私の手を引く父はいつもの道ではなく別な道を歩きます。 「あの電信柱に着物を着て、笑顔で手を振る母娘が見えるか？」と父が訊きます。私が「見えない…

　仕事の都合で五年ぶりに地元に舞い戻った昴（すばる）は、引越し先の家の前で男同士の喧嘩を目撃する。片方の大男が青年を嬲っている様子は見るに耐えず、昴は殴られたほうの男のけがの具合…

毎日いつでも同じ場所にある富士山。いつも同じな富士山だけど、いつも同じ見え方とは限らない。服を着ていたり女の人だったり。そわな富士の麓に暮らす人の物語。

＃幼馴染★★★＃ドッキリ★★ 　雨宿りするためにバス停そばの小屋に逃げ込んだ幼馴染ふたり。 　貴史（たかふみ）と美里（みさと）。 　雨に濡れ、透けてしまったシャツは、彼女の肌を…

(5700字の短編) 私のママは美人です。でも…不思議な人です。変わった事が起こります。ママは…誰にも見えない…もう一人の自分…もう一人のママとお話しができる。私が生まれた頃から…

※この話は事実を元にしたフィクションです。 登場人物、団体、企業は実在しておりません。 ただあるいみノンフィクションではある。 ご不快でしたらブラウザバック推奨です。 ある女性…

『青い遺体』を集めている主人公、フォルカー。誰がどんな手を使って、遺体を青く半透明にしているのか、フォルカーは解明しようとしていた。 そんな彼の目の前に、喋る生首が転がってくる。…

魔女・アンバーは相棒の人型自立機械・ジィナとともに、宛先のない手紙の受取人を探し出す魔法を操る手紙屋だ。 街から町に移動できるのは、手紙を運ぶときだけ。 『イカイ』からの侵略を受…

　わたし（村雲涼佳。高校生。女子）は一緒に育ってきた柴犬のアズキが亡くなって、悲しみに暮れていた。いっそ、一緒に死んでしまおうかとすら思うくらいに。 　でも、ある日、新しい子を飼…

王国直々の魔物討伐依頼に四人の精鋭が集まった。 戦士、魔法使い、弓使い、僧侶で前衛は戦士のみ。 戦士アレイは勇猛果敢に戦うがどこか様子がおかしい。 「アレイのやつ、少しず…

　僕が日課の犬の散歩をしてるとと、愛犬のうめこが突然走り出した。引っ張られながら目的地に辿り着くと、彼女がものすごい勢いで砂浜の砂を掘り始める。 　うめこが掘り出したのは、とても…

豊羽筒陰(はごろも・どうだん)は二十歳にして多くの戦いを経験してきた。 消滅可能性自治体が浮き彫りになり、滅びゆく人類の遺伝子を採取して育てる研究者の一人として現代社会に溶け込み…

隣の席の影森は、目が隠れるほどの前髪とマスクで顔が一切見えないし、ほぼ声を出さない。 小さな声で挨拶は返してくれる。 そんなあいつの素顔を見ることが出来た。

深夜の霧に包まれた街、霧雨市。そこは静寂と秘密が交差する場所。一人の女性、美月がこの街に足を踏み入れる。彼女の目的は一つ、古い伝説に隠された真実を解き明かすこと。朽ち果てた家、囁…

人には見えないものが見えてしまう『隣人体質』の少年――秋月楸。 一ヵ月前、夏休みを迎える直前に秋月楸はこの田ノ上町へ転校してきた。 そこで出会ったのは、一風変わった少女――環。 …

※冒頭抜粋 　ワタシには霊感があるらしい。「あるらしい」と、忌避感のある言い回しで、明文化を避けるのには訳がある。鏡越しに自分の姿を手取り足取り、他人と共有するような手軽さに欠…