「自然 色」を含む小説

命を絶った僕は薄らいでいく意識の中、１６歳の夏休み、という過去に戻っていった。 故郷・山形への１人旅。そこで出会ったどうしようもなく古く鄙びた汽車に滅入りながらも誇らしく思う気持…

かつては豊かな自然に恵まれた世界―――天界。 頂として君臨する「神」の存在によって、安寧な約束されていた筈だった。 20年前、突如訪れた異変によって全ては崩れ始める。 大地は枯…

　半世紀前、この地上を絶滅寸前に追いやった最終戦争――海を取り囲むように位置する左右の大陸、それぞれの覇者である大国同士が、お互いの沿岸部に大量のミサイルを撃ち込みあった。その核…

「そこは極彩色に彩られた秘境だった」。 メルトダウンによってかつての領土の殆どを失ったニッポン。そこが立入禁止区域として指定され200年が過ぎようとする2300年の初頭。派遣され…

爽やかな風が吹く。ずっとずっと。時は動くが日は変わらない。太陽と月が交互に現れ、俺達は起き、過ごし、寝る。そんな生活を続けている。 四季も関係なく現れ消えを繰り返す。 ただ何もな…

銀ぎつねのギンと、きつね狩りを生業とする父を持つ少女。 お互いの生涯の中でたった２度、その瞳を交わす瞬間がやってくる。

人が世界をキャンバスに見立てる同時に、人自身もまた世界というキャンバスの一部となる。

主人公の如月蒼人は私立弥生学園に通う高校二年生。蒼人の住むこの守川市は数十年前に田舎から発展した都市であり、市の北側へ行けば森が、南側に行けば高層ビルが立ち並ぶ、人と自然がうまく…

　あの日、雨上がりの街は淡い虹色に彩られていた。 　千切れた雲のあいだから、天使の梯子が下ろされる。 　柔らかな陽光が、水気を含んだ空気をきらきらと輝かせた。 　僕と君の記憶を…

咲希と母の二人旅。今回は明日香村。 はしゃぐ母と、ちょっとクールな咲希。 表現は違うけど、二人とも真摯に感動しています。

学生時代。 いつからモノクロの世界を好むようになっていたのでしょうね。 きっかけは「沖永良部」へのお墓参り。 半分以上の実体験をなんとなく綴らせております。 飛行機ってワクワ…

　書架塔には魔女が棲んでいる。齢は十六、背丈は五尺六寸。銀色の髪と翡翠色の瞳を持つ少女。 　部屋は散らかしっぱなし。お風呂嫌いで清潔とは程遠く、部屋では裸で過ごす変わり者。 　そ…

　異世界｢カナエア｣での、恐ろしい噂。 　それは、｢召喚士の居場所の周辺の森に、人を殺す魔法使いがいる｣というものだった。 　その噂は嘘の可能性もあったが、真実味を帯びる事件…

あらすじ・・この世界は宇宙人に支配されていた！？・・高校2年生の千塚切那はある日、父親にこんな事を言われた。20年前に大規模な宇宙人対地球人の戦争があり、人類は敗北してしまったの…

三柱の女神によって創り出された世界。 その世界を滅ぼそうとした破壊の神が封じられて幾万年……―― “鳥籠”と呼ばれる施設に監禁されていた少年少女たちは、自らの意志と力で外…