地球とは全く違う世界。そこには別の人種が住んでおり、別の文化、別の言語を持つ。
ここまではありがちな設定だろう。
しかし、この小説では、カナエアの住民のセリフは全て「メデルソ語」という現存しない言語で統一されている。
例えば、僕が外人と日本人の会話を書くとしたら、セリフは日本語で書いて、その次の文で「彼の言葉は僕には解らない」と説明してしまうだろう。
英語でもそうなのであるから、まして現存しない言語を作り上げ、それでセリフを書いてしまうその勇気と実行力は一目置くものがある。
途中に「2016年11月3日(ロンフェリン・ベンカベスルァ・ノーレ)」というのがあるのだが、もし設定の段階で全ての数字のメデルソ語を設定しているのなら、設定においては最強だ!
続きが気になる!!