「昇華」を含む小説

かずかぎりない思いの数々、共感することで昇華していいのか。必死に生きることが馬鹿らしくなるのか、渦巻くなかの自分。

おばあちゃんの話。 おばあちゃんは死ぬまで、私のことを恨んでいたと思う。たとえ相手がガキだろうが関係ない。 恨んでいたと思う。 恨みって育つと思うし。時間と環境と湿気によって。 …

７０余年前、可愛がっていた農耕馬を戦地へ持っていかれた曾祖父の悲しみを、曾孫のデザイナーは昇華させてあげたくて。

あまりにも突飛なことなんだが。 妹・アリサは女王になり、多くの者から狙われることになってしまった。 俺は――――いや俺たちは、アリサを守るために武器を取ったのだ。 二日に一度…

「キリア。お前のような無能はこのアルファルド家に必要がない。今日から貴様は息子でもなんでもない。ただの薄汚い他人だ」 　代々最強の魔法使いを輩出してきた一族、アルファルド家。そ…

『✕』２ －あらすじー 江戸時代から続くマッドな科学者家系〔バベル科学〕の、成人年齢を過ぎているはずなのに、高校生と中学生にしか見えない双子の兄と妹──兄の『久留田 未雷』妹の…

　チキュウ滅亡まであと五十年。人類滅亡まであと十年。 　二〇三〇年、魔力の発見と世界各地で扉「ゲート」の出現。その翌年、魔法の完成と第一次魔法大戦の勃発。 　それは、地図をも書…

自信も展望もないが、神の眼をもつ上官候補生アラン。 彼は、生きていければいい。必要以上に活躍したいとも思わない彼とは裏腹に彼の隊は戦果を挙げてしまう。その先で知る国の秘密と現実。…

2300年を跨ぐようにして訪れた「悪夢の10年」。 それは連続する大災害によって世界の地図を一から書きかえ、あらゆる生命を絶滅の危機に追いやった。 奇跡的に「悪夢の10年」を生き…

初恋の女は、夢に一度だけ出てきた幽霊。 心の隅で逢いたいと願うその気持ちは奇跡を引き起こし、夢だと思っていた恋は現実のものへと昇華した。 しかし飽きは訪れ、運命に選ばれたい思いと…

　時は戦国、乱世の真っただ中。「色氣力」という魔法の如き力の多寡が全てを決める世界。生まれながらにして全ての女は男の八倍以上もの色氣力を有するがゆえ、戦場を駆けるはそれに秀でし「…

とある商店街で革細工店を営む百八義介（ひゃくはち ぎすけ）。そしてそこに住み着いた猫又のボン。祈祷師でもある義介の元には、彼の、祈りを昇華する手腕を求めて時折客が訪れる。死んだ後…

とある世界には「悪魔」という人を襲う脅威的な存在がいる。 その悪魔、そして悪魔が作り出した魔族に対抗するためには自身の体内に巡る魔力を武器に纏わせて攻撃するか、魔力を魔法に昇華さ…

11歳の頃から公爵家に雇われ、5年間。当主による無茶振りに何とか答えて成長していくゼルだったが、当主に「シーサーペントも狩れん狩人など要らん！」と言われ追放されてしまう。 今ま…

これは物書き、七四六明が最近実際に体験した出会いと別れのお話。 私の出会いと別れをただ綴り、文章として昇華したい。そんな私の我儘に、どうぞお付き合い頂けませんか？

勇者。 それは約500年前に実在した、この国──いや、この世界の英雄である。 500年前、勇者として魔王と対峙した俺は、気がついたら何故か500年後の世界へと飛ばされていた。 …

恋心を愛ではなく執着に昇華させてしまった二人

喫茶店がなにかしらで関連する短編集。主に、喫茶店で起こる話がほとんどですが。 主張のようなものが強く入っていることもありますが、あくまでも筆者の私の意見ではありません。八割方は、…

【第二ゲーム完結！】 二十二世紀初頭、人々は死を克服した。 高度に発達した医療、科学技術により人が死ななくなった世界。 死は恐れるものでなく、自ら選択し享受するものへと昇華した。…

くたびれたサラリーマン達は、今日もひとときの安らぎと癒しを求めて 夜の街を彷徨い歩く。 よせばいいのに今夜も飲む。はしごして飲む。 さらに陽気になったり、愚痴をこぼしまくった…