「あなたもいて」を含む小説

気がついたら、私のそばにはあなたがいた。だからずっとあなたを見つめていた。これは、近くて遠いあなたに触れた、最初で最後の物語。

ただ鬱屈とした日常を送る者と、かつて救われた場所での死を決意した者がいた。そんな二人が出会った時、どのような思いが、どのような言葉が生まれるのか。

　読みやすいように1話約6000文字かそれ以下になっています。 　 　黄昏時、その校舎に残っていてはいけない。 　ホラー会の超新星と称される小説家の少女、鶴雛翳は、次作のアイ…

主人公の女の子、渚はある日を境に喘息を発病させてしまう。 途切れゆく意識の中に、渚はとてつもなく手放せない大切なものを見つけた―。 叶わない恋と、渚の生死を左右する 全ての事の…

私は幼いころからずっと一人で暮らしてきた。 だから、來人君は、私にとってのヒーローだった。 KAC20228　お題「私だけのヒーロー」参加作品です。 未読でも楽しめますが、K…

寂しさを訴えて幼い妹は癇癪を起こし、寂しさを感じないように私は海の音を探した。 カクヨム誕生祭2022 KAC2022 参加作品 お題「焼き鳥」

2ヶ月の間に２匹の猫を亡くした私は、深刻なペットロスに陥ってかなりの間寝込んでいた。 墓に納めることもできない骨壺を抱いて泣く日々の中で、「猫と一緒のお墓に入りたい」と思った私は…

彼氏が浮気をしているのです。 でも別れることができないんです、だってもうあなたがいないと眠れないから。 シドさんの『sleep』という曲をモチーフにしていますが、ほぼ9割は実話…

上級仕立て士の孫娘ナナは、日本人の父と異世界（ゲシュティ）人の母をもつ異次元のハーフ。 そのせいか、小さいころから2つの世界を行き来している。 そんなナナの特技は、一度食べた味を…

「あなたは、わたしに対して常に“冷たい人”であってほしいの」 晴れて付き合うことになった彼女は、彼に奇妙なお願いを切り出す。 ふたりの愛には秘密があった。やがてそれは、醜く姿を変…

2015年、蒸気機関によって産業革命が起きた世界。 迷宮（ダンジョン）が流れ星と一緒に降ってくる街で、少女イツルは彼女と出会った。 ノベルアップ＋にも投稿しています。

赤いきつねを挟んで、ロボットと魔女が当たり前の日常を、小さく悩みながらも静かに過ごす。

共にパパの娘である、私たち。 父親から鍾愛される快活な年子の姉マルト。 内気な妹のマリーは父から認められたいと願うが……。 ＊2019年11月7日、第1章の読みづらい箇所を修…

　幸田至は余命宣告を受けたが、案外呑気に暮らしていた。妹や友人と変わらぬやり取りをして過ごしていたが、ある日いよいよ入院ということになる。 　そこで出会った春原優那という少女は、…

＜詩＞伝えきれなかった心の手紙を「心歌」として表現しました。 この作品は「https://note.com/sea_lily」他にも掲載しています。noteにて最新作公開中です。…

「お前はこのミセからなんでも一つだけ持ち帰ることができる。さあ、何がいい？」 「なんでもいいの？　じゃあ、お兄さんがいい！」 変わり種の迷い家で万屋を営む雪月花の店主は物の道理も…

物語はイタイ「死」に関する話から始まる。 その本を手に取った少年と、その友人の「死」にまつわるお話。