それでも私はあなたといたい
るな
第1話 -私の病気-
わたしはその夜ひどい息苦しさに見舞われた。
喉の奥が熱くて、息が苦しくてもがいた。
まぶたが重くて、開けようと思う目もなかなか開かない。
「お母さん、お父さん…」
ひゅーひゅーとなる苦しい呼吸の中に消えていったその一言の狭間に、
浮かび上がる美しいほど惹かれるものが映った―。
その瞬間、ふっとろうそくの火が消えるかのように私の意識は途切れた
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