あなたのいない背中
春嵐
あなたのいない右肩
今日もまた、あなたのことを考える。
顔も知らない。名前も覚えていない。声だけは、ほんのすこし、ほんのすこしだけ、覚えている気がする。気がするだけ。
着替えの時間。
眠りから覚める。
起きて。服を脱いで。服を着る。
あなたのことを思い出そうとして。ちょっとだけなみだをぬぐって。そしてまた、今日がはじまる。あなたのいない今日が。
きっと明日も、あなたのことを考えて生きていく。思い出せないのに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます