「願ったり」を含む小説

「願いの樹」――それは、幹に触れて願ったなら、どんな願いもたちどころに叶うという、伝説の樹。世界を救うも滅ぼすも、願うがまま…… 勝利すれば、その願いを叶える権利が得られるバト…

明け方、ククジェル（シマリス）がどんぐりを集めていると銃声が聞こえた。力なく弱々しいうめき声が聞こえてきて、そこへ向かった。 そこにはガルマ（オオカミ）がいて血を流して倒れてい…

私には、幼馴染の恋人がいる。 最近は、サッカー部のレギュラーになり練習量も増えたためになかなか一緒に居られない日が続いていた。 そんなある日、教室で男子三人に乱暴されてから、私の…

モテたい。 地頭良平は神に願った。ただし口には出さず頭の中でだ。 それなのに良平の耳にはモテたいと聞こえた。 モテたい想いが強すぎてつい声になってしまったのかと考えたがその声は何…

冬至の日に南回帰線にまで至った太陽は　また折り返して3月の春分の日に赤道にまで戻って来る その後更に北半球を北上し　6月の夏至の日に北回帰線までやって来る 地軸の傾きと地球の公転…

　２１世紀初頭、局地的な大災害が世界各地で立て続けに起き、世界中に未知の疫病が蔓延する中、世界はひとつの選択を迫られた。 　７０億の命を守るために、ひとりの少女の命を犠牲にする…

猛烈社員の孝夫は部下に辛く当たってしまう

　戦争の真っ只中、旅をする青年がいた。自由気ままに、今日が良ければ明日は知らないと、何者にも囚われずにただ毎日を謳歌する、それだけなのだと。 　だが、青年は見てしまった。 　…

とある学校の生徒、黒田白人（クロダ　アキト）は親からの虐待と学校でのいじめで精神をすり減らしていた。 そんなアキトに、幽霊のような存在が現れる。 幽霊との出会いで、アキトの人生は…

病気で二十歳までは生きられないと宣告された佐山那津(サヤマナツ)は、死ぬ前に子供の頃、療養中に山の社で出会った美しい黒い羽を持った小さな神様ミツキにもう一度会いたいと願った。願い…

「金が欲しい」 　男は言った 「金なんて要らない」 　女は言った 　乞食は命を求め 　金持は命を捨てた 　薬を願ったこども 　病を願ったおとな 　幸せになった悪人 　不幸…

　※旧題：異世界に生きる。 　何もかもが嫌になった田中恭一は、ある日思い切って自殺する事を決意する。 　死ぬことで嫌な事全てを忘れ、異世界にでも転生して一から別の人生を歩んでい…

　魔王である父から魔王の座を受け継いだが、人間滅ぼすのはめんどくせえし、とにかくめんどい。 　よって人一倍グルメな幼女魔王ファルナ・ロードゼロはあらゆるグルメを食べつくしたいと願…

　事なかれ主義、「普通」であることをよしとする高校生、柏矢薙爽（はくやなぎさ）は、明日に迫った文化祭で不向きな役割に当てられたことから文化祭の中止を願っていた。そんな時、突如学校…

いつものやつです。 自主企画「300文字の死」に寄せて。

初めから夢を見なければ、こんなにも惨めな思いはしなかったのだろうか。 現実を知らなければ、自分が脇役であると気づかなければ、今も夢を追いかけていただろうか。 そういえば、自分は…

星の綺麗な夜。流れ星に願い事を3回願うと願いが叶うという。 小学生の少女みはるは夜ベランダに出て空を見ていた。今日は星の綺麗な夜。もしかしたら流れ星が見られるかもしれない。 する…

ごくごく普通の平凡な、むしろ並み以下だった女子の鈴木和子は亡くなった。 そして転生した。 ──男に。 絶世の美少年だった。 死に際に願ったモノが全て叶ったのだ。 そ…

主人公の涼真は、拝み屋の祖父に禁止されていた、悪魔が封印された社を訪れる。 その社の祠にいた小さな悪魔に願ったことは、友人の右手を動かなくすることだった。嫉妬に身を焦がした人間の…

神々の頂点、神界の統治者である主神が忽然と姿を消してから百年。 統治者不在に痺れを切らした神々が、新たな主神を選ぶ儀式【選定の儀】の開催を宣言した。 世界の行く末を決めるこの人…