「わた雲」を含む小説

空想好きな主人公と、彼の話し相手「I」、2人の『逃避』でも『出発』でもある物語 5000字程度の短編。ちょっとした隙間や次何読もうか悩んでいる時、さらりとした読み味のものを探し…

【正式タイトル】 異世界と無能と超兄貴と意外な助っ人と宿敵と協力と老婆と推測と惨劇と敵の正体と真実の欠片とハイ・ライトと火の高位精霊と突然の別れと赫奕たる炎のさだめとケツイとカク…

『美味しい料理』が町を救う？ 過疎に悩む町を救うために奮闘する、異世界町おこしファンタジー。 見渡すかぎりの雲海に覆われ、そびえ立つ大樹が持ち上げた島に人々が暮らす世界。 その…

百年前、世界から光が奪われた。空は不気味な雲に覆われ、太陽が姿を現すことがなくなった。草木は枯れ果て、動物は姿を消し、人々は絶望の中技術を持って生き延びていた。 そんな中、不気味…

「わた菓子って雲みたいだね」 そう言った彼女と僕は、あの場所の夏を 一緒に生きてきた。

煙草と、あの人と、紺青のライター。 曇天に溶ける煙草の煙が、涙の雨を降らせるまでの、少しのお話。

　『平成』が終わり、『探偵』元年になっても依然として捕まらない神出鬼没の大怪盗エルメシア。彼女を捕まえる為に成立された『探偵法』で『開運探偵』を自称する少年・一番星くもるは、ある…

中学三年生の三雲鞠は一個下の後輩、吉木透にある日突然、告白をされる。

「す、好きですっ！　つ、付き合ってくださいっ！」 　学校の中庭、雲ひとつなく澄み渡った空に、噴水が小さな虹を作り出す中の、甘酸っぱい言葉。 　絵にかいたような告白。 　誰もが一…

600字縛り自主企画！4話完結！ 海と空、波と雲。夢のお話、言葉遊び！

雷神の子である稲緒は、美しい村娘ふさに心惹かれ、雲から地上へと転落してしまう。 落ちた拍子に村の神木を傷つけ人々の怒りを買った稲緒は、彼らの信仰心を逆手に取り、己は天の御使いであ…

空は青色だと皆は言った。 雲は純白だと誰かが言った。 稲穂は金色だと誰かが言った。 生い茂る麦畑も同じく金色だと言った。 山は緑で土は茶色。 水は透明で海は青。 …

雲を構成する雲つぶは、水蒸気の集まりです。気体ですが、元は水です。 神さまの「癒しのエネルギー」が封入された天使の涙は、 あっという間に、雲全体に広がっていきました。 浄水場に…

初めまして、月雲燎（つくもかがりび）と申します。 夏が来た放課後、こんな小さな人間ドラマみたいなのがあったら楽しそうだという体で出来た話です。

屍肉食いの少女、月谷深雲と人を喰ったような後輩、澄雨蝶は死体処理の対価に報酬を得る『掃除屋』として活動していた。 ある夜、仕事で処理することになった変死体によって、彼女たち…

ある時代、ある世界でのお話である。 緑成す平原と丘、白銀纏う山脈。 その大自然の中に、人々は集い、街を成し、都市を造りあまつさえ国家を建てて営みを続けていた。 ときに野獣と…

彼女は僕を"サイゴ君"と呼ぶ。 それは、僕が最後の一人だから。 その名前を僕は割と気に入っている。 この世の中で、何一つ価値のない僕が、少しだけ存在していてもいいような、そんな気…

戦争が終結して、世界には止まない雨が降り始めた。 大空を包むのは、決して晴れない灰色の雲。 太陽がそこにあることなんて、この世界の誰もが知っている。 けれども、太陽を見たことが…