「義経」を含む小説

歴史に偉大な足跡を残した者は、転生に時間がかかる。……その魂は良くも悪くも「並」からは外れているのだから。 王子の亡命を手伝っていた船乗りズィルバーは、あるきっかけで自身の「前…

　源義経が、壇ノ浦の戦いで、平家側の水手・梶取（水夫、船頭のこと）を射殺したという、昭和に生まれた風説がある。 　史料としての根拠がゼロの話なので虚構なのだけど、あまりに有名な…

文治五年、閏四月三十日――。 北の黄金郷・奥州、衣川館と呼ばれるその屋敷は、まさに敵が討ち入ろうとする、まさに直前。 源九郎義経は、妻である郷御前と娘と共に館内の持仏堂にあった。…

義経と別れ、鎌倉へその身を移された静。 鶴岡八幡宮での一件以来、少し態度を軟化した相手である北条政子に乞われ、彼女の長女へと舞を納める。 幼い身の上で悲劇が起きた少女と交わした、…

「ジパングはカタイの東1500マイルに浮かぶ広大な島国だ。莫大な黄金を産出し、王の宮殿は金でできている」 マルコ・ポーロ著　東方見聞録より 西暦1689年日本。徳川泰平の江戸時…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16817330666708081771 　世間一般で…

　以前、「100」をテーマにしたとあるコンテスト用に書いたものですが、そのコンテスト用でなかったら「刀100本である意味なくね？」とふと思い、本来の伝説に合わせて「刀1000本」…

星満々たりと言えど、月の光に勝つことあたわず、ならば手柄にからめてみよええ。 ――義経千本桜 人生って言う風船はやはり有限だしぼんでいく限りは 何度も膨らませることができるから…

　三吉優太は遊太と名乗り八百万のプレイヤーをやっている。優太は手に入れた漁船で漁に出ると、大手のクランの鏡の騎士団がシー・ドラゴンを艦隊で狩る場面を目撃する。 　だが、シー・ドラ…

五条大橋、そこに静かに佇む巌のような僧兵、武蔵坊弁慶。 彼は旅人の刀を奪いながら、静かにそれを待ち続けていた。 そして、雪降る日、その男は現れる。奇しくも、それは奪い続けて千本目…

　平安時代の終わりごろ、源平が争った激動の時代に 日本一の大天狗、後白河天皇の第三皇女、式子内親王 と権中納言、藤原定家の身分違いの恋が始まる。 死後にテイカ葛になって内親王の墓…

比叡山の学僧、武蔵坊弁慶は、九郎こと源義経の執事になった。傍若無人な九郎と、奥州平泉の姫、閑（しずか）に翻弄されながら、源平合戦のただ中へ飛び込んでいく。 木曾義仲との戦い、平家…

時は平安末期、その生まれから鬼若と名付けられた男がいた。その名通り、彼は鬼のように振る舞い、そう生きんと荒々しい日々を送っていた。 本物の鬼を前にする、あの夜までは。

平凡な男がのじゃロリに転生！ 源義経、小野小町、聖徳太子といった連中とパーティを組み、 妖魔はびこるファンタジー日本を駆け巡る！ しかし同時に男は、 訪れる者とてないススキ野に…

平安時代末期に活躍した源義経は、日本史上で最も有名な人物の一人でしょう。 その義経は軍略の天才という声と共に、「卑怯者」と呼ばれることも珍しくありません。 その最たるものが、源平…

◆第3回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞受賞 （SF・現代ファンタジー部門） 主人公・櫻井 義経は、あるとき河原に落ちているような石に価値があることに気づく。彼は自分の価値観…

1185年、讃岐国（現代の香川県）屋島。有名な那須与一の扇の的当ての本物を見物しようと、900年のちの日本からタイムマシンでやって来た岬と浩は、あろうことか与一とニアミス事故を起…

　巴御前は目を閉じながら、義経に話していた。義仲と植えた半尺（15センチ）の苗木の誓いの話を。 注意 　この話は平家物語を元にしたオリジナル短編になります。 　平家物語とは多少…

高校二年生の加賀義経は担任教師の命令で文芸部に入部させられる。部員不足で廃部寸前の文芸部には学校の有名人、天城結子がいた。文芸部を廃部の危機から救うため、幽霊部員たちに部活動への…

源平の戦いののち大陸に渡った平家の落武者たち。そこでは源義経と弁慶が暴れまわっている悪夢のような光景があった。そして安徳天皇は……