草原の風、王の風

伊勢志摩

第0話 草薙の剣


禍々しい八岐大蛇やまたのおろちと対峙する須佐之男命すさのおのみこと


八岐大蛇の、首がはねられる。


切り裂いた八岐大蛇の尾より、光輝く七支刀があらわれた。

剣を両手で握りしめ、天をさす須佐之男命。


これぞのちに三種の神器の一つに数えられる神剣、天の叢雲あまのむらくもの剣である。


~~~~~


草原で炎と煙にまかれる青年。


青年、日本武尊やまとたけるのみことは草を薙ぎ払った。


たちまち炎は追手の兵に逆巻いた。

火炎を背にし剣を手に疾走する日本武尊の勇姿。


焼津において、日本武尊は敵の追撃をかわし、火中より脱出した。

このときから神剣は、草薙くさなぎの剣とよばれることとなった。

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