もし君が自分のことを、道端の石ころみたいにつまんないやつだって思ってるとしたら、それは違う。
だって、つまんない石ころなんか、一個も無いから。
石は地球という奇跡の欠片なんだ。
もちろん君だってそうだよ。――まだ気づかないの?
ネットオークションで売るために、川原で石を拾っていたフリーターの義経は、真真子と名乗る謎めいた女性と知り合い、ビジネスパートナーとなる約束を交わします。
しかし彼女の正体は、なんと「人間」ではありませんでした。
めくるめく異界で巻き込まれた大冒険の果て、義経はかけがえのない愛とともに、自分自身の価値を見出します。
魅力溢れるキャラクターたち。抱腹絶倒のコメディ。華やかなアクション。そして甘く切ないロマンス。
エンターテイメントの王道まっしぐらな面白さですが、佐月詩さんの世界の核には硬質な哲学がある。そこが最高の魅力です。
人間至上主義の文明から解き放たれて、読者も異界の旅人となるのです。
第4章まで読了した時点でのレビューです。
フリーターをしつつ実家暮らしをする櫻井義経くん。彼はひょんなきっかけから石の採取に魅了され、河原に通い詰めるようになる。そこで出会った美しくも不思議な女性、「マシン子」。彼女の存在が、やがて彼の生活を大きく変えていく。
彼女との出会いが、やがてどう展開していくのか——。それは読者の想像をはるかに超え、とてつもなく広大で奥深い世界へと読む者を引き込んでいきます。
作者の描く異世界は、一つ一つが非常に鮮明。まるでその情景や生き物が目の前に存在するかのように、イメージの中に立ち上がります。そして、それらを支える構想がしっかりと組み立てられており、安心してその世界に没頭することができます。登場するキャラクター達も皆それぞれに深い魅力を持ち、ストーリーを一層味わい深いものにしています。
また、読者を惹きつけて離さないのが、登場人物達のコミカルな会話。とても固かったり重たいはずの場面も、彼らの温かみのあるやり取りのおかげで柔らかな気持ちで読めてしまう。こういう空気が、ただの異世界物ではない強い魅力を放っています。
物語はまだ途中。巨大な岩を砕きながら先へ進めば、その奥に輝く何かを見せてくれるに違いない——そんな期待を抱かずにはいられません。
ここまでの際立つ面白さと、この先への期待。多くの人に読んで欲しいと自信を持ってお勧めできる、魅力的な物語です。
趣味の石集めから始まる冒険活劇にあっという間に魅了されました。
思わぬ出会いから主人公・櫻井義経の人生は大きく変わっていく。謎の美女、マシン子に導かれるまま彼は様々な体験を重ねていきます。
冒険は言わずもがな、幻想に恋愛、お仕事にバトルまで盛りだくさんな要素が詰め込まれ、また笑いあり涙ありお色気ありはたまたスレスレありでとにかく飽きる暇がない。
普段、異世界を読まない人でもすんなり世界に入り込めてしまうことでしょう。現代と異世界を行き来する日帰り系異世界ですね。
趣味が石集めって!?と、もう既にそこから気になり読み進めていきましたが本当に面白い。スレスレネタに笑ったり、ジャッキーネタに笑ったり……あれ、笑ってばかりですね(汗)
勿論、感動も大きかったです!
強そうでいてちゃんとヒロインしてるマシン子がツボです。可愛い。そしてお色気!義経くんが段々羨ましくなってきます……何度「義経爆ぜろ!」と思ったことか(笑)
勿論、彼は彼で一生懸命ですし正義感溢れる王道な主人公です。カッコイイ!
(※魅力溢れるキャラクターの中で、私は菊川さんがお気に入りです)
また、面白さはただ笑いだけではなく、異世界・日元教国の謎が垣間見れるので義経くんと一緒に冒険をしている気分になりました。しっかりと創られた世界観に脱帽です。
また、飛び出すワードも個性的ですよね。ワカメを何に使うのか??キュートなメグさん、その姿は??ドラゴライトとは、ロック・レンジャーとは……その真相は本編を読めば分かる!
完全オリジナルの世界観、佐月ワールド全開の異世界を覗いてみませんか?
謎を残して完結の第一部でしたので、第二部へ直行したいと思います。
ひょんなことから石に価値を見いだした主人公の義経。そんな彼が河原で出会った、変わった名前を持つ不思議な女性。彼女を通じて義経は石の世界にどんどん惹きつけられて行き・・・・・・
鉱石というと取っつきにくい印象があるかもしれませんが、そんな心配は無用です。石に関する豊富な知識を駆使しつつ、ニヤリとするネタを随所に散りばめ、読者の予想をいい意味で裏切りながらどんどん進んでいくのです。気づいたら読みふけっていること間違いなし。
異世界と元の世界を行き来する物語は他にもあるかと思いますが、確固とした枠組みのなかでしっかり組み立てられた世界観はオリジナリティーが溢れています。わくわくする冒険あり、流れるようなバトルあり、ちょっとほろりとさせられるシーンありで優れたエンターテイメントのお手本のような作品。
文句なしの読み応えなのに、さらに第2章へと続くのですから驚きですよ~☆
物に値がついた事に始まり、人物、社会、科学、恋愛そして生命、多岐にわたる価値観を発見していく物語。
その過程でヒロインマシン子の存在は無くてはならなく、主人公櫻井義経の主観を拡大させた物語の立役者だ。
異世界に誘われた後も人が人を呼ぶ連鎖。
異種族、人口生命体、伝説の人物、それらの人物を通じて異世界ならではのロマンがふんだんに詰め込まれている。
もちろん冒険はこれで終わらない。
死に直面するような手に汗握るシーンもあるし、命のやり取りを克明に切り取ったアクションシーンも見どころだ。
また巨大生物がそっくりそのままのスケール超の大地、失われ遺された古代文明、想像をくすぐる展開はまさにファンタジーの王道である。
そして焦点はドラゴライト(龍石)へ。
謎が謎を呼ぶ摩訶不思議な物質の魅力は物語の勢いと共に、第二部へと引き継がれていくのだろう。
そんな期待をせずにはいられない作品となった(ぷるん)。
ファンタジーは「何でもあり」だからこそ難しいジャンルだと思います。「何でもあり」が溢れる中、さらなる個性を輝かせて読み手の心に強烈な印象を刻み込まなければならないのですから。
ファンタジーが好き、と言いつつ人様の作品を読んで勉強しようと思い立ったのはつい最近なのですが、その短い期間で得た悟り(?)の一つは、「そうきたか!」と思わせる要素が入った作品はめちゃくちゃ面白い、ということでした。特に、ファンタジーなのに現実世界をほうふつとさせる背景設定が織り込まれていると、途端に作品が身近に感じられ、ストーリーに深みと迫力が出るらしい……。
その点、この作品は全編にわたって「そうきたか!」のオンパレードです。まず、異世界に入るまでの過程が「そうきたか!」です。コトの始まりはネットオークション。ネットゲームをやっていたら突然異世界に…、なんて生っちょろい始まり方ではありません。ガラクタをオークションに出してみたら値が付いた、なんていう極めて現実的なところから、この壮大な物語は始まります。
そして、異世界の奇妙な人たち。まず名前がスゴイ。主人公の義経くんじゃありませんが、どういうネーミングセンスしてるんだ。しかし、後からこの名前のいくつかにはちゃんと意味があることが分かってきて、読み手は「そうきたか!」と二回唸ることになります。サブキャラは名前も中身もクセのある人たちばかりですが、義経くんの語り(地の文)がそれに負けないヒネリっぷりを発揮しているので、ますます「そうきたか!」という可笑しさ倍増。「そうきたんかーい!」と叫ばずにはいられないスレスレネタも重要なポイントです。
しかし、私が一番「そうきたかあああ!」と感嘆したのは、異世界である日元教国の設定です。日元教国の文明は、リアル世界の抱える倫理観や社会問題をさりげなく風刺しています。すっとぼけたキャラと地の文に笑っていると、さらりと重いテーマが入ってくる。読み手はいつの間にか真剣モードになってしまいます。重いテーマに向き合う主人公義経くんは、いつものすっとぼけた軽快さの中に、ストイックな優しさをにじませていて、いつの間にかエラくカッコいいヒトになっている……。ファンタジーの魅力のすべてを「そうきたか!」という手法でぎっしり詰め込んでいる作品です。
この「ドラゴライト」はシリーズ物で、第2弾では、すでに世代を超えた大河ドラマ的な様相を見せ始めています。第2弾冒頭を拝読した私めは、早くも「そうきたか!」と唸っております。
無限の可能性を秘めた原石。それは、見る者によって好きなポイントや好みの角度は違うものだ。単なる石ころに、どのような価値を見いだすか?
友情・恋・若者なりの大人との駆け引き、そしてカンフーアクション。もしくは『スレスレ』と呼ばれる隠し味。どこに楽しみを見いだすかで、その魅力も変化する。もちろん、全てを貪欲に吸収するために、繰り返し読み直してみる価値だってある。
私が好きなポイントはアクションシーン。若い頃、食い入るように見ていた香港映画の色々な名場面が甦る。その熱いカンフーアクションを彷彿させるような描写に、老廃物で澱んでいる私の血が久しぶりに滾った。
この作品は、日本と異世界を跨いだ和テイストの強い舞台だが、ツォ・ユーシー(佐月詩)製作総指揮による巧みな演出と、たくさんのコメディ要素が盛り込まれた、読みやすいスペクタクル(視覚的に強い印象を与える)小説である☆
主人公が意のままに語る『ドラゴライト』の伝説は、まだ始まったばかり。
(現在、第二部に突入しているのが嬉しい)
第1部エピローグまで読んでのレビューです。
実家暮らしの主人公・義経は、ある時河原にあるような「石」に価値があることに気がつく。
さらに価値のある石を求めて冒険に繰り出す。
……と、こんな感じの作品紹介が掲載されていますが、これは最初のほんの触り部分です。
現代日本と異世界を舞台にしたとてもスケールの大きい冒険 & 恋愛 & 笑い & スレスレファンタジーですっ!
(スレスレってなに? と思っている方は、ぜひ本編で確かめてみてください。これはスレスレファンタジーという名が相応しいことがわかると思います♪)
読みやすい文章でどんどんと作品の中の世界に引き込まれていき、すぐに主人公たちと一緒に冒険している気分を味わえます。
登場キャラクターたちも魅力的な方ばかり!
(私はばんそこさん推しなのですが、作者さまに不思議がられました笑)
また、作者さまの特長であるシリアス&コメディも随所に散りばめられています。
考えさせられる深いテーマがあり、でもそれがあまり重くならないように、笑い要素がすっと入ってくる。
このバランスは、本当にすごいと思います!
第1部では、気になる展開のまま終話となり、早く第2部が読みたくて仕方ありません。
冒険したい方、笑いたい方におすすめです♪
読みながらワクワクと胸が踊る、まさに冒険活劇と呼ぶにふさわしい作品です!
現代日本と異世界を舞台にし、しかも異世界には様々な種族や価値観が存在するというスケールの大きさ。
マシン子という性格も容姿もネーミングも魅力的なヒロインと、義経という真っ直ぐで優しく、物語を通して成長してどんどんかっこよくなっていく主人公。
実に個性豊かな脇役たちが織り成す物語の奥行きの深さ。
ワクワクする冒険と、ハラハラする戦い、そして感動の涙。
小説を楽しむのに足りない要素はないのではないかというくらい様々な魅力がぎゅうぎゅうに詰め込まれているのが本作です。
スケールが壮大かつ設定が緻密であるため、物語は多くの謎や気になる点を残しつつ第二部へと続くとのこと。
ボリュームに尻込みされる必要はありません。
軽快なテンポと語り口、そして何より見事な構成であっという間に世界に引き込まれ、あれよあれよといううちに読めてしまいますから!
読み終えたとき、あなたもきっとスレスレ人形が欲しくなるに違いありません(笑)
本作品の紹介をしたくてウズウズしていましたが、コンテストで応援すると決め、我慢して正解でした!
物語は何でもない川の石が場合によっては価値を生むという所から始まり、一人の女性と出会うことで壮大に広がっていきます。
オススメポイントは沢山あります。とにかく一貫したコメディ、ガラリと変わるシリアス要素、涙ありのドラマ、番外編のように毎回盛り上がるコメント欄、クレームお断りのスレスレネタなど、挙げていけばきりがありません。
ただ、一つ問題なのは読み出したら止まらなくなる恐れがありますので、読む時には時間に余裕を持った方がいいということです。
まだ一部ということで明らかになっていない部分もありますが、物語の根幹部分であるメインテーマについては明らかにしてありますので、安心して次回を待つことができます。
本当に素敵な作品とワクワクする読書時間をありがとうございました!!
みなさまも、壮大なスケールで描かれた冒険の世界を体験してみてはいかがでしょうか?
きっと新しい価値を見いだすことになると思いますよ!!
面白くてうずうずしてきたのでもう勢いに任せてレビューしてしまおう!!
一人称で文体は軽め、一話の文字数も少なめ。そのおかげかサクサクと読めてしまう。それに加え、この作品は結構笑うポイントとかマニアックなポイントが多い。要するに「面白い」の一言に尽きる。例えば……ネタバレにならない程度に例を挙げましょう。
主人公、ヒロインの名前が特徴的で覚えやすい。主人公はまだわかる。ヒロインの名前は「真真子」と書いて「マシンコ」と読む。こんな珍しい名前、覚えられないはずがない。一回出てきただけで覚えてしまった。あと、要所要所に出てくる某カンフーの人とか、ギリギリのネタとか、各話ツッコミ所満載です。あとワカメとかワカメとかワカメとか……。
とにもかくにも面白い。落ち込んだ時に読むと不思議と元気が出る。面白いからこそ多くの人に読んで笑ってほしい、なんて思ってしまう。個人的にはワカメとか主人公の趣味とか、結構ツボです。
異世界といえば中世ヨーロッパの街並みをイメージするところですが、本作での異世界はかなりぶっ飛んでいます。
まずそこが新しい!
そしてキャラもまた、個性的でぶっ飛んでます(すぐに乳揉む父が、何気にお気に入り)。
作者様が楽しんで書いているのがものすごく伝わってきて、読んでいてこちらまで楽しくなってくるし、笑いどころ満載でした。
しかし、やりすぎでしょって思うくらいふざけている生物やキャラが登場するわけですが、ストーリーは終わりに向かってブレることなく進んでおり、本筋はしっかりとしていました。
異世界の文化や人々の暮らし、こちらの世界との繋がりなど、設定も細かい部分までしっかり練り込まれているので、本当に主人公たちと一緒にこのぶっ飛んだ世界を冒険している気分にさせてくれます。
ジャッキーやサモハンがらみの小ネタが、香港映画ファンの私としてはかなり気にいってますねえ。
あと、ところどころに出てくる言葉遊びも秀逸で面白かった!
相変わらず文章も読みやすいですし、様々ないいところが凝縮された、とても読み応えのある作品でした。
紹介文にあったように、現代も、異世界も、SFも、恋愛も、友情も、バトルも、何もかもがこの作品に凝縮されています! それでいて話の骨格が全く折れていないのは、作者様の成せる業と言う他にありません!
まず、現代では鉱物を介してボーイ・ミーツ・ガールが描かれています。このまま現代的恋愛か現代ファンタジーに行くのかと思いきや、SF的異世界でヒロインの正体を知り、そして様々な人々(人じゃない者もいたか?)に出会い、冒険を繰り広げています。それと同時に、現代世界では鉱物を使ったアクセサリーショップを運営して行くという、お仕事ノベル的な要素も入っています。
これだけ詰め込みながら、人間にとって不死とは何か? 生きている者と生きている物の違いは何か? という普遍的で根深い問題が常に提示されていて、それでいて面白さも忘れない。まるでジェットコースターのように読者の感情を乗せていく、素晴らしい作品です。
これだけ楽しさを詰め込んでいるのですから、絶対誰でも好みに合うはずです。是非、ご一読ください。
レビュー失礼致します🙇
※四章までのレビューとなります。
主人公――櫻井義経の現実世界から始まり、後に異世界《テールス》へと旅立つ、輝石と愛の物語💎💖
そのテーマは✨価値✨です
天然石を集めていた義経が、異世界に属する日元《にっがん》の巫女様――菊川マシン子と知り合うことでスタート🐲
様々な困難や問題が襲い掛かりますが、多くの親しき人物たち(ときどきモンスターや○○○○も)と共に乗り越えていきます💥👊
時には、笑ってしまうくらいのとんでもハプニング😁
また時には、涙腺を刺激されてしまうくらいの感動シーン😂(個人的には3章9話が激熱🔥)
主にコメディタッチで記されていますが、内容こそとても分厚いです✨📖✨
才知に富む作者様の筆から繰り出される展開や表現は、毎度予想を超えるばかりです。笑ったり、ドキドキしたり、ジーンとしたり……正にユーモリスト(悪い意味では毛頭ございません)敬意に値します👮
また、一話ごとの文量も非常に適当で、とても読みやすく構成されています✏読み手のことまで考えられた優良的作品で、多くの方々がストレス無く拝読できることでしょう🎵
まだ連載中作品なので、多くの読者様に目を向けてほしいです😊
勝手ながら私も応援、及び今後も拝読させていただきますネ😆📣ファイトー❕
共に見つけませんか?
私たちが未だ知らない価値を✨
その先も、これからも✴
満足度に期待も込めて、☆☆☆で評価させていただきます🐧