「畳」を含む小説

　中立であろうとするあまり部活の人間関係に馴染めず、退部することになってしまった高校１年の女子・大田美名美（おおたみなみ）は、部室棟の片隅にある、倉庫をそのまま転用した部室の戸に…

外を眺める窓を除き、密閉された六畳一間の一室で生活をしていた少女は、変わり映えのしない毎日に憂鬱していた。 唯一の変化は本を通して聞こえる声――『彼』との会話だけ。始めはそれで満…

橋の向こうに、小役人が引く裸馬にまたがった白いさらしの屍衣を着た新吉が現れた。 そこで馬を降りた新吉は、手鎖に結んだ縄を小役人に引かれて泪橋を渡った。 刑を執行する三人の非人たち…

直樹は頻繁に体調を崩してしまうことに悩んでいた。 「じゃあ、良かったらうちの実家に来ない？」 彼女の亜実の提案により、二人は実家のある田舎を訪れることにした。 そこでは近々、邪気…

ついに仕送りが止まってしまった 無職の元小説家志望、有明五日。 人付き合いには五年のブランク。 六畳一間の汚部屋、幽霊付きに住む 彼に残された道は果たしてあるのか。 これは僕じゃ…

意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチ…

「真博くん、元気～？」 自他共に認める陰キャ名雪真博の元にクラスの陽キャ有谷隆樹からとある映像が届いた。そこには、洞窟の奥の畳の上に座らされている死に装束の有谷の姿があった。映像…

右手に、影がある。月光を受けて窓辺のものが、畳に影を落としているのだ。その影の形が妙だった。

　立派な畳敷きの和室で、着物姿の黒髪美人と向かい合って座る。僕はプログラマーであり、ふだんパソコンばかり相手にしているので、つい緊張してしまい……。 （「小説家になろう」「エブ…

酔って帰ってきた「私」は、その日は「ただいま」を言いたい気分だった。狭いワンルームアパートで水のシャワーを浴びなていると、頭が冴えてきて余計なことばかり考えてしまう……

「ここから出して。ここから出して」 六畳一間のボロアパートでペットのインコがしゃべっていた。 変な言葉を覚えやがってと俺は思った。

奥野翔（おくのかける）は念願のエ◯本をついに手に入れることに成功する。 しかし、部屋に入ってくる母親。扉でみちを塞ぐ姉。 翔の六畳半の部屋で攻城戦が巻き起こる.... 部活の10…

◆毎日0:00更新。 ◆7/11-18までの全8話になります。 ◆こちらの近況ノートにイメージ画像を用意しております。合わせてお楽しみください。(*_ _) https://ka…

　百合漫才師『ひなみぽん』の美帆と陽菜はまったく売れていなかった。下北沢で公演したあと、つい演技中に自分のネタで笑う陽菜へ美帆は怒り出す。ヤケになって酒を飲み、路上で「売れたい」…

Prima della nascita dell'umanità, questo pianeta chiamato Terra era il pianeta della mort…

「なんかもうどうにもならんな。死ぬか」 「そうしよっか」 　特にやることも無い昼下がり。クソ暑い六畳一間のアパートで俺たちの死に方探しが始まった。

私（六畳旅行）が短編を連ねていくだけ。 一話完結。 一分ちょっとで読める話にしたいという目標、を持ちつつも長くなるのが世の常。

幸吉の女房のお春は、大家が集めてくれる針仕事で忙しかった。 今夜も明かりをともして七五三の晴れ着に針を通していたが、吹き込む風もないのに燭台の明かりが消えたのを、お春は不吉に思っ…

＊ネタバレ注意 南浩輔（みなみこうすけ）。 中学三年生の少年（十五才）。 異世界先で、癒しの漬物の手の力と料理できる屋台を召喚できる力を開眼させる。 石田海斗（いしだかいと）…