「女→女→男 短編」を含む小説

ある辺境の惑星で続く開拓事業。その開拓現場で肉体労働に勤めるものにとって、唯一の心の拠り所は、福利厚生サービスとして提供される "気の利いた会話" をできる、彼女だけだった。

　はるか昔に首を吊って死んだという霊子さんは、死んだ場所でずっと地縛霊をやっているらしい。 　彼女に一目ぼれした僕は夜毎に彼女へ会いに向かうが、その熱き想いが彼女に届くことはない…

高校を卒業したと同時に、付き合っていた彼女はアイドルになった。その後、未練がましくライブハウスに通う様になった僕に、彼女は営業的な偽りの「好き」を言い続ける。彼女からの本当の「好…

大失恋した男が、とある喫茶店で沼にはまるお話。 ○カクヨム文芸部公式自主企画 恋愛ショートストーリー　テーマ「沼らせ男／沼らせ女」に参加している作品です。 ○この作品は小説家…

テーマ『卒業』作品二作のオムニバス的なやつです。 ※　本作は元々声劇用に書いたシナリオですが、SSの感覚で楽しんでもらえれば幸いです。 以下、各話詳細。 『あなたと二人、卒業式…

クリスマスイヴの夜、浜崎稔莉は出て行った。 「他に好きな人が出来た」と言い残して。 悲しむ理由なんてない、追いかける必要もない。だって僕らは身体だけの関係なんだから。 なのに、…

【one-sided】 一方だけの、片側の、一方に偏した、不公平な、一方的な、片方だけが成長する 【イヤーカフ】 耳につけるアクセサリー。片耳だけにつけることがほとんど。両耳…

失恋をしてから、私の恋はようやく目覚めた。産声をあげたのだ。私自身を焼きつくさんばかりに、私の身も心も焼き焦がしてくる。荒波が岩礁を抉り取るように、私の精神をごっそりと削り続けて…

中性的な容貌の男子と奥手な恋愛初心者女子が出会ったら ※カクヨム文芸部公式自主企画「沼らせ男／沼らせ女」参加作品

カクヨム文芸部の沼らせ〜用に書いてみたんですがどうも自分にドロドロした話は向いてませんでした。もし趣旨とずれすぎているようだったら取り下げます。 ちょっと切ない、ちょっと甘酸っぱ…

◆あらすじ◇ 恋人の問いかけに曖昧な返事をするヒーロー。世界の平和を真摯に見つめる彼は、しかし恋人に向き合おうとしない。そんな姿勢に深く傷ついた彼女は、彼と激しく言葉を交わし、そ…

Ｈ大学理工学部のとある研究室に巣喰う留年生に捕獲された主人公は、 闇より暗い留年沼に脚を引かれながらも彼女の卒業を目指しパチンコ屋へ邁進するのだった。 沼に沈んだもの――シンク…

高校一年生の駒橋真紀(こまばし まき)は、誰のことも好きになったことがない。 そんな自分と同じ匂いがしたから、クラスメイトの加波千尋(かなみ ちひろ)に、興味を持つことになる―…

―あらすじ― 水道が詰まってしまったと呼び出された後輩。先輩の期待に応えるため頑張る。 微ホラー微グロあり。 ※　本作は元々声劇用に書いたシナリオですが、SSの感覚で楽しんでもら…

◆あらすじ◆ 勝ち目の無い強敵と遭遇し、仲間を助けるため囮となって扉を閉ざした男が扉の前で悔い、生き残るため仲間を囮として扉の向こうに残した女が後悔する。ただそれだけの話。 ※　…

恋愛ショートストーリー「沼らせ男／沼らせ女」応募作品

大学時代からの友人、花とリョウはなんでも話せるよき友人。 お互いの恋愛事情から仕事の愚痴までなんでも知っているが、ある日、いつもの居酒屋で会ったリョウの普段と違う様子に花は翻弄さ…

別れ話をされた後、どうしてみんな元彼を罵倒できるのか。 私にはきっと、一生分からない。

かつて、付き合う前の彼女はいった。 「その人の家の本棚を見れば、その人の正体がわかる気がする」 数年後、わたしたちは付き合うことになり、いよいよ今日、彼女はわたしの家へやってくる…

「僕」と葵は、似た者同士で親友だ。 だが学生時代から友情は続いているものの、一度として交際したことはない。 「僕」は葵が好きだったが、葵は「僕」を恋愛対象と見做していなかった。 …