セカイと私。

音佐りんご。

あなたと一番。

 ◆◇◆


  夜の公園。鳴りっぱなしのスマホを持つ女ユイ。

  スマホを取り上げられて唖然あぜんとするマモル。

  二人が向かい合っている。


ユイ:世界と私どっちが大事なの!?


マモル:ユ、ユイ……

ユイ:あなたはいつもセカイセカイって、私のことを置き去りにして世界のことばっかり守ろうとするけど、私のことは大事じゃないの?!

マモル:そんなこと無いよ、もちろん君のことは大事だ。

ユイ:じゃあ、愛してる? 私のこと。ねぇマモル!

マモル:愛しているよ。愛してる、もちろんさ。な? 頼むから落ち着いてくれ。愛してるから。

ユイ:どれくらい愛してる?

マモル:え?

ユイ:どれくらい私のこと愛してるのマモル? ねぇ!?

マモル:そ、そりゃもちろん愛して――

ユイ:今の話なんてしてないでしょ!

マモル:あ、え、ごめん、

ユイ:結局あなたはいつもそう! 私を愛してるって言いながら必ず世界を引き合いに出す! 世界を言い訳にする! 世界ばっかり言い訳ばっかり!

マモル:そ、そんなこと無いよ、そんなつもりじゃない。君のことをちゃんと愛してる。

ユイ:私のことを?

マモル:嘘じゃない。ほんとさ。僕の正義に誓って。

ユイ:ふーん、。それも好きだよね。私より。

マモル:え、あ、いや……。

ユイ:それ、私には誓えないってことだよね?

マモル:き、君に、ユイに誓って。

ユイ:それに、愛してるっていうのは『私のことも』の言い間違いなんでしょう?

マモル:違うよ、そうじゃない。

ユイ:じゃあ、私が間違ってるって?

マモル:い、いや、君は間違ってない。間違ってないけど……。

ユイ:マモルはいつもそう。

マモル:え?

ユイ:「君には分からないかも」「難しい問題だから」「知らない方がいいんだ」。分かり合うことも分かち合うこともできないの? 能力的にも立場的にも知ることは叶わない? 私はいつも間違えるの? あなたは絶対に間違えない? いつもいつでも誰にでも私にも正しくて愛してるって言えるの?

マモル:ああ、僕は何も間違えてなんていない。だから、そう。君のことを正しく愛してるつもりさ。

ユイ:つもり? あなたの正しさなんて糞食らえだよ! ねぇ、じゃあ聞くけどさ、さっき電話に出て直ぐ飛んでいこうとしたのはどういうつもりの何だったの? 何するつもりだった? 私の、私との時間の価値をどう見積もってたの? 胸に募るこの想いは? 重なって積もらないこのつまらない時間は? どういうなの?

マモル:それは……。

ユイ:何? あなたが正しく答えたら怒らないから、ちゃんと答えて。

マモル:……世界を救うつもりだった。

ユイ:は? ふざけてんの?

マモル:ふざけてない、僕は真面目だよ。

ユイ:さっき言ったばかりじゃ無かったの? 私が一番だって。

マモル:ああ、君が一番だ。

ユイ:私達今さっきまで何してたか分かる?

マモル:それは。

ユイ:デート。しかもあなたから誘ってきたデート。

マモル:ああ。そうだね。ごめん、でも僕は世界を救わなきゃいけないんだよ!

ユイ:あのさ、今そんなことどうでも良くない? なんで世界救う話とかしてんの? 私達の話をしてるの。だったら世界なんてどうでもいいじゃない。

マモル:そんな訳ないだろ。世界が大変なことになったら君にまで被害が及ぶかも知れない。世界を守らなかったばっかりに君が酷い目にあったり、辛い思いをする。僕はそんなの耐えられない!

ユイ:マモル、あなたは、私のことを心配して世界を?

マモル:そうさ。君の生きるこの世界を僕は守りたい。

ユイ:マモル……そういうの詭弁きべんって言うの知ってる? 私を理由にすれば私の気が済むとか思った? 世界を救いたいのは私の為じゃ無くてあなたのためでしょ。

マモル:そ、そんなことは無いよ! 君のためなんだ! 僕は君のために世界を守るんだ!

ユイ:ふうん、その為ならあなたの背中を見つめる私がどんなに辛い思いをしても良いと。あなたは私にそう言うの? 本気で?

マモル:そ、それは。

ユイ:嘘つかなくていいんだけど。正直に言ってみたら? 胸張れるんでしょヒーローって。後ろめたいことなんて何も無いんでしょ? その陰で私の胸に晴れないもやもやが蟠ろうとあなたはへらへらしてられるんでしょ? 私の為と嘯く世界に、ねぇ、私はどれだけ含まれてる? 私はあなたの愛する世界における何%? 一億分の一とか? それとも百億? 何億だって同じこと。あなたが愛しているのは私じゃ無くて世界そのものだもの。さっきあなたがそう言ったんだもの、。って。要はそういうことでしょ? あなたが愛している私というのは、の構成要素で一位の私。世界っていう身体の一部である私の顔とか胸とかお尻のことだもの。そこに私の人格個性なんてものは一切加味されていない。世界の一部である私にフェティシズムを感じてるだけなんだから。

マモル:そ、それはとんでもない誤解だよ!

ユイ:誤解? 誤解だなんてとんでもない。私はあなたのことをとても理解しているんだけど。いつも私に理解させてもくれようとしないあなたのことを。そう。でも逆にあなたは私のことを何か誤解してない? 私のことを理解して無くない?

マモル:い、いや、僕は君のことを誰よりも愛しているし理解しているよ!

ユイ:ほらまた何かを引き合いに出そうとする。誰よりもなんて当たり前のこと言って何か意味がある? 相対的に理解してどうするの? それ、私を絶対的に理解してないのと同じだけど。私のこと理解しようとする人間なんて誰も居ないのだから、あなたが一番で当たり前でしょ。愛してるって言うのも同じこと。あなた以外に私を愛している人間はいないし、居ようが居まいがどうでもいい。そんなものに一欠片も興味ないし、私にとっての重要ごとはあなただけ。あなたはそうじゃ無いらしいけど。私は最初に聞いたよね? どれだけ私のことを愛してるのかって。あなたは相対的に愛してる。私と私以外を比較して。けれどあなたが愛しているのはその私と私以外を足した全て。ようは私はあなたの愛の全てでは無い。言うなれば愛のおこぼれを授かっているだけ。残飯や施し。あなたはそれで十分だとおもった。どうしてか? それは私の求める答えを誤解したからでしょ。私という人間を一ミリも理解してなかったからでしょ。

マモル:ごめん、ユイ。

ユイ:それは何に対しての謝罪?

マモル:君を理解していなかったことへの謝罪だ。ごめんよ。

ユイ:あのね、私は理解していなかったことについては怒ってないんだよ。

マモル:え? それはどういうこと?

ユイ:それ、そういうところが良くないんだよ。あのさ、なんで理解しようとしないの? まぁでも、質問しただけ私のことを見てくれたんだと思えば嬉しいかな。

マモル:え、えっとごめん、分からないんだけど。

ユイ:ねぇ、マモル。私のことを考える余裕は無い?

マモル:そんなこと無いよ、ユイのことは一番に……いや、ずっと考えてる。ユイのことを考えない時は無いよ。僕なりに。

ユイ:そう、マモルなりに考えてくれてるんだね。片手間で。

マモル:な! 何を言うんだ! 片手間なんて、そんなこと無いよ! ユイのことだけ考えてる!

ユイ:でも、何かしながら考えてるんでしょ? また出そうになって引っ込めた一番というのは比率の話じゃ無いの? きっとあなたは嘘発見器にかけても私のことを一番に愛してるって言えるんだと思う。でも、結局根底にあるのは世界のこと。息を吐くように嘘をつくならまだかわいい。あなたは、呼吸以上に無意識に世界のことを考えるとも無く考えてる。違う?

マモル:い、いや。そうかも知れない。僕はユイのことだけを考えられてない。確かに世界のことを考えながら、ユイのことを考えてる。それは、でもユイのことが好きだから。この世界に生きるユイのことが好きだからそう考えてしまうんだ。僕は君を愛している。だけど僕はヒーローだから、世界を愛さないわけにはいかないんだ。僕が僕であるために、僕は世界を愛しているんだ。

ユイ:マモル……。

マモル:君が僕のことを考えてくれているののは分かるけど、僕を理解してくれているなら、僕が世界を愛していることも理解して欲しい。

ユイ:マモル、私は、そんなつもりで言ったんじゃ無いの……。

マモル:うん、分かってるよ、ユイ。君のことは分かってる。

ユイ:ごめんね、あなたを苦しめる気なんて無かった。

マモル:いいさ、気にしないで。

ユイ:マモル、私のこと愛してる?

マモル:愛してるよ、ユイ。

ユイ:私も愛してる。

マモル:ありがとう。ユイ。

ユイ:マモル、あのね?

マモル:なんだい?

ユイ:私は、マモルのこと……。

  間。

ユイ:マモルのこと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずーっと考えてる。朝起きることはマモルを考えることだし、朝ご飯作るのもマモルを考えることで、食べることは考えること。仕事に行くのもマモルのこと考えてるからだし、お昼食べてるときもマモルのこと考えてる。トイレに行くときもマモルのこと考えてるし、電車に揺られながらマモルのこと考えてる。帰ってきたらマモルのこと考えてる。お風呂に入ってマモルを考えて、夕食はもちろんマモル。眠る前はマモル。眠っているときもマモル。夢の中だってずっとずっとずっとずっとマモル。私の全てはマモルでできてる。だからね。マモルのことはマモルよりも理解してるよ。

マモル:ゆ、ユイ?

ユイ:気付いたんだ。私はマモルなんだ。

マモル:え、いや、え?

ユイ:だからね、マモルが、マモルらしくあるためにどうすれば良いかも分かってる。

マモル:ユイ、どうしたんだよ、君は疲れてるんだよ。

ユイ:ううん、疲れてるのはあなた。

マモル:え?

ユイ:世界の為に頑張り過ぎてる。私には分かる。あなたはとても頑張ってる。それはとってもすごいこと。

マモル:それは、それはきっと君のおかげだよ。ありがとう。

ユイ:ありがとう? 私はマモルなんだから当然だよ。変なこと言わないでよマモル。

マモル:いや! 変なこと言ってるのはユイだよ、さっきからどうしたんだよ? 僕か? 僕が君のことを蔑ろにしてしまっていたから? そうだよね、ほんとにごめん。これからはもっと君のこと考える。世界よりもずっとずっと君のことを考える大事にする君だけのことを考える時間を作る。ユイ、愛してるよ本当だ嘘じゃ無い。世界よりも愛してる。愛してるユイ。愛してるからユイ、許してくれ、もとの優しいユイに戻ってくれ! 頼むユイお願いだユイ!

ユイ:愛してる?

マモル:ああ、愛してる!

ユイ:世界よりも愛してる?

マモル:もちろんだ。世界よりもずっとずっと愛してる。

ユイ:そっか。ありがとう。嬉しい。

マモル:ユイ……!

ユイ:でも、世界も愛してるんだよね。

マモル:そ、それは……。

ユイ:ううん、いいよ。分かってる。私はマモルの考えてること何でも分かってるから。でも嬉しいよ。マモルがちゃんと私のこと考えてくれて。世界よりも私のことを考えるって、言ってくれて。

マモル:ユイ?

ユイ:マモルが世界のこと忘れられるわけ無いもんね。許す許さないじゃなくてあなたはそういう人だもの。仕方ない。それを変えろというのは私の我が儘。

マモル:そんなこと無いよ、僕のこと考えてくれてるからこそだろ? 分かるよ。

ユイ:うん、マモルの言葉に同意が増えたね。

マモル:同意?

ユイ:私も、今のマモルのこと否定するのはやっぱり違うなって考え始めた。ごめんね勝手なこと言って。私、マモルは否定しない。マモルがヒーローってことは肯定しなきゃ。

マモル:それは、僕のヒーローとしての在り方を認めてくれるってこと?

ユイ:うん。

マモル:……ありがとう、ユイ! 分かってくれて嬉しいよ!

ユイ:私もわかり合えて嬉しい!

マモル:喧嘩みたいになっちゃったけど、僕らの繋がりが更に深まったね!

ユイ:ねぇ、それで思ったんだけどマモル。

マモル:なんだい?

ユイ:確かにあなたはみんなの頼れるヒーローかも知れない。

マモル:そうだね、でも君にとってもヒーローだよ。

ユイ:そう、私にとって、マモルはヒーロー。それはマモルがマモルだから。

マモル:うんうん。

ユイ:みんなはあなたをヒーローだから好き。そんなみんなをマモルは愛してる。

マモル:うんうん。

ユイ:でも、ヒーローじゃなかったら、みんなはあなたのことを好きでいる?

マモル:それは……どうだろう? 僕は今の僕以外を想像できないや。

ユイ:そうだよね。でも、私は好きだよ。ヒーローじゃ無いマモル。始めてあったときのマモルはヒーローじゃ無かったから。

マモル:あの時は、ヒーローであることを君に隠してたね。

ユイ:そう。あの頃のあなたは、ヒーローじゃないあなたは、芋臭くて冴えないドブ男で、もちろん、誰も好きにならない人だった。

マモル:ゆ、ユイ!?

ユイ:そう、私以外は……!

マモル:ユイ?

ユイ:私はあなたが守ってくれなくても好き! ヒーローじゃなくたって好き! ヒーローであっても好き! 愛してる! あなたが私を愛してくれなくても愛してる。

マモル:ユイ、待ってくれ! もうやめてくれ!

ユイ:私はあなたへの愛をやめんられない。ヒーローで無きゃ誰にも愛されないあなたが片思いしてるこの世界でただ一人両想いなのは私だから! みんなはあなたのことを世界を守るそういうロボットのように搾取し酷使するけど、私は違う、見返りなんて求めない。ただそこにあるのは愛だけ、汚い欲望なんかじゃない。純粋にあなただけを愛している。なのにあなたは世界なんて不純なものを愛している。

マモル:不純……? 僕は純粋に世界を愛してるんだ。もちろん君のことだって……!

ユイ:嘘! あなただって気付いてるんでしょ? 世界はヒーロー以外としてのあなたを必要としてない。

マモル:……それは!

ユイ:私耐えられないの。世界の為に傷つくあなたのこと。

マモル:ユイ……。

ユイ:あなたを傷つけるクソッタレの世界のこと。

マモル:ユイ……?

ユイ:そもそもそれはあなたが本当に守らなきゃならないもの?

マモル:僕はそれでも世界を愛しているんだ! さっき、それを許してくれる、肯定してくれるって言ってたんじゃ無いのかユイ?

ユイ:うん。私は、マモルの世界を守りたいって意志を肯定する。ヒーローとしての欲求を尊重する。

マモル:ありがとうユイ。でも、それなら世界のことをクソッタレなんて言っちゃ……。

ユイ:私、あなたの前で嘘はつかないって決めてるから。

マモル:でも……!

ユイ:マモル。取り繕いようの無いほどに世界はクソッタレ。だからね、私思うんだ。

マモル:何を?

ユイ:世界がどうなろうが、そんなの自業自得でしょ。

マモル:思わないよ、世界は僕が救わなきゃならないんだ! 悪い人ばかりじゃ無い!

ユイ:いいえ。世界に満ちるのは、自助努力の足りないクズばかり。

マモル:そんなことは無いよ! ユイ、君は何を言ってるんだ?

ユイ:甘えんな!

マモル:……?!

ユイ:私はただ、世界にそう言いたいだけ。

マモル:……そんなの。

ユイ:言ったよね。私は、守ってもらえるからあなたを愛してるんじゃない。あなたは私を守る傘じゃなくて、一緒の傘の下で笑う愛しい人。

マモル:ユイ、ごめん、確かに僕は君のことを分かってなかった。そんな風に思ってたんだね、君は。僕は目を背けてた。君と向き合えていなかった。世界を理由にして、君への愛について考えられていなかった。僕はヒーローじゃ無く、ひとりの男として君と出会い、君を愛していた。その筈なのに、いつしか僕は君への心まで世界に捧げていたらしい。君が怒るのも当然だ。世界と比べてごめん。君の不安が今分かった。僕はとても大きな力を持っている。そんな僕の力こそが正に君を不安にさせてしまうということに思い至らなかった。

ユイ:……マモル。

マモル:最初の「世界と君、どっちが大事なのか」という問いかけはつまりそういうことだろ? もし君の命で世界が救われる究極の二択があったとしたら、僕は迷いなく世界の方を取るだろう。君はそう感じてしまったんだろう。とても不安にさせてしまっていたね。

ユイ:ううん、マモル。気にしなくてもいいんだよ。それがあなただって私は分かってるから。

マモル:いや、それじゃあ駄目だ。僕は世界なんかより君を優先する。君にそう信じられるヒーローになるんだ!

ユイ:マモル……! 私のためにそこまで……!

マモル:君のためだからね。これは心からそう考えて言ってるんだ。愛する、君のためだから。

ユイ:ありがとう、マモル!

マモル:ユイ!

ユイ:でも、私考えたんだ。マモルはそれでも世界を愛すことは辞められないと思う。それに世界より私を愛することを強いるなんて、マモルがマモルでなくなることを肯定するなんて、残酷だって。

マモル:え?

ユイ:世界はやっぱり一番のままでいいよ。マモル。それが一番いいんだって気付いたから、私。

マモル:一番、良い……?

ユイ:……そう。最初からそうしておけば良かった。

マモル:……な、そうするって、何を?

ユイ:ねぇ、愛しいあなた。

マモル:ユイ?

ユイ:二人っきりになったら何をする?

マモル:ど、どういう意味?

ユイ:私はもちろん、あなたを愛してあげるよ。

マモル:ユイ、何を言ってるんだ、君は!

ユイ:分かったの、一番良い方法。私はあなたが何より大事だから、ね?

マモル:ユイ! ユイ! どうしたんだよ! やめよう、ユイ謝るから、ぼくが謝るから! ユイ!

ユイ:あなたに変えろというのは私の我が儘。だからそうじゃないの、変えるのは。愛してもいないくせにあなたという傘の下に土足で踏み込んでくる世界というクズを踏み潰して土に還したその上で。私があなたの愛する世界になればいい。私とあなた以外が居なくなれば私はあなたの一番、世界になれる。全てのアダムとイヴを殺した楽園も殺して殺して殺し尽くして私とあなたは世界そのもの、二人で一つのマモルとユイの世界になるの! うふふふふふふふふふふふ! 

マモル:ユイ! ユイ! ユイ――ッ!


ユイ:うふふふふ……素敵でしょ、ねぇマモル?


 《幕》

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